次世代の本命はどのクルマ?

実は7種類もあるらしい「エコカー」の基礎知識

2011.09.29 THU


日本で初めて液体水素と圧縮水素の双方の充てんを可能にした「JHFC有明水素ステーション」。日本で唯一液体水素を供給できる施設だ
写真提供/時事通信社
エコカーといえば、ハイブリッド自動車や電気自動車を思い浮かべる人が多いのでは? けれど、実は他にもたくさん種類があるようだ。独立行政法人環境再生保全機構によれば、大きく分けて7種類に及ぶとのこと、さっそくそれぞれの特徴を調べてみた。

複数の動力源を使う(1)「ハイブリッド自動車」以上に広く普及しているのは、国土交通省が認定する(2)「低燃費かつ低排出ガス認定車」。排出ガスが基準値を下回り、燃費もいい自動車のことで、次世代エネルギーへの本格移行を前に各社が開発を進めている。

また、次世代エネルギーを利用したエコカーとして、(3)「電気自動車」とともに注目されているのが、(4)「天然ガス自動車」。排出ガスがクリーンなうえに、基本構造が一般車に近く、走行性能も高い。ただし燃料が気体のため、ガソリンに比べて貯蔵容積効率が低く、走行可能距離が短め。供給スタンドが少ないことも課題のようだ。

その点、LPG(液化石油ガス)を燃料とする(5)「LPG自動車」は燃料費が安く、供給スタンドの整備が進んでいるのが魅力。一方で、LPGは石油、天然ガスの副生ガスなので、供給量がそれらの生産量に依存するのが考えどころ。

続いて、メタンや石炭から作られるアルコールの一種、メタノールで走る(6)「メタノール自動車」。保存性の高い液体燃料として注目を集めるメタノールだが、発熱量は軽油の半分程度。エンジンから排出されるホルムアルデヒドの問題もあり、普及していない。

そして、今後に期待がかかるのが、水素と酸素の化学反応で電力を得る究極のエコカー(7)「燃料電池自動車」。現状では開発コストが高く、自動車会社・エネルギー事業者からは、2015年から市場に本格導入するとの共同声明も。普及にはまだ時間がかかりそうだ。

課題もありつつ、日々研究開発が進むエコカー。次代の本命はどれだ?
(橋川良寛/blueprint)


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