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電子書籍 日本語環境がようやく整いつつある?

2011.10.18 TUE

噂のネット事件簿


現時点では、コンテンツはテキストのみに対応。近日中にJBasic仕様でEPUB化した文書をepubcafeで公開する予定とのことだ ※この画像はサイトのスクリーンショットです
電子ペーパー・ソリューションの開発などを手がけるイーストは10月13日、「一般的な日本語書籍をEPUB 3で表現するための指針とひな型」(JBasic)を、EPUBポータルサイト「epubcafe」で公開した。

EPUBとは、世界的に使用されている電子書籍のファイルフォーマット。電子書籍標準化団体International Digital Publishing Forum(IDPF)は、11日、EPUBの最新版「EPUB 3」がFinal Recommendation版として正式に承認されたことを発表している。

電子書籍の日本語表示については、英語を基準とするEPUBで対応するには幾つかの問題が存在していることが指摘されてきた。日本語対応版のJBasicはまず、おおまかな方針に加え、具体的なひな型を公開。さらに詳しい利用手引きやサンプル文書なども順次公開予定だという。ただし今後さまざまなEPUBリーダーが登場することを想定し、現在ではJBasicの仕様は「暫定版」。日本電子出版協会(JEPA)などの関係団体と共同でセミナーや仕様検討を行いながら、仕様を改訂していくとのこと。

一方、端末メーカーのACCESSは12日、EPUB 規格対応の電子書籍ビューワ「NetFront BookReader v1.0 EPUB Edition」を発表した。最新仕様 であるEPUB 3 にも準拠し、縦書、ルビ、禁則、傍点など、複雑な日本語組版を忠実に再現するという。これには、朝日出版社、NHK出版、学研ホールディングス、河出書房新社、幻冬舎など出版社18社が協力し、EPUB 3で可能になった縦書き、ルビ、禁則、傍点などの複雑な日本語組版が本当に出版社のニーズを満たせるのかこの数カ月評価を重ねたという。

また、2011年中の実現化が見込まれる電子書籍配信サービス「Yahoo!ブックストア」では、フォーマットとしてEPUBを全面的に採用することが発表されている。これまで仕様が一律ではなかったため普及が進まないなどといわれてきた日本の電子書籍市場だが、ようやく環境が整いつつあるようだ。

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