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文教堂が同人誌販売開始 著作権問題に注目集まる

2011.10.31 MON

噂のネット事件簿


同人誌の委託販売サービスを開始した大手新刊書店チェーン・文教堂。委託期間は3カ月で、卸値は販売価格の7割。18禁作品も販売可能だ ※この画像はサイトのスクリーンショットです
首都圏を中心に展開する大手新刊書店チェーン・文教堂が、アニメ・コミック専門店「アニメガ」をオープンするにあたり、同人作品の委託販売を始めると発表した。これまで、秋葉原などに店舗を構える一部の書店や、「アニメイト」などのアニメ・マンガ専門店で同人誌を扱うことはあったが、大手新刊書店が同人誌市場に参入するのは異例のこと。当面は「アニメガ」と文教堂グループの通販サイト「JBOOK」での取り扱いとなるが、今後徐々に取り扱い店舗を増やしていく予定だという。

自身の同人誌の委託販売を行うには、文教堂の審査を通過する必要があるが、全年齢対象の作品だけでなく18歳以上のみに販売されるいわゆる「18禁」の作品も審査の対象となっている。「18禁」にするか否かは、原則として同人サークル側が指定するが、内容次第で文教堂サイドが「18禁」として制限するケースもあるという。また、既存作品を題材にした「二次創作」の作品を取り扱うか否かについては特に言及されていない。

これまでコミックマーケットなどの即売会や専門業者の通販などでしか入手できなかった同人誌が、大手書店に並ぶことについて、ネット住民たちはどう考えているのだろうか。この件を取り上げた「サイゾー」のニュースに対するツイッターでの反応を見ると、

「文教堂参入か、これは地殻変動クラスの再編になりそうだな」
「本屋で買えるのは同人誌なのか…って、それも時代の流れか。でも著作権周辺はマズいんでないかな」
「う~ん、なりふり構わずですね。ノウハウはあるのか?版権問題、出版社との関係は大丈夫か?」

などと、異例の取り組みに驚くネット住民が多い一方、著作権問題への対応に関心を示す声も目立った。

現在、出回っている同人誌の多くがオリジナル作品ではなく二次創作であることは、紛れもない事実。そうした二次創作物は著作権侵害にあたる可能性があり、その判断は非常に難しい。合法ラインをデジタルに線引きできないので、作品ごとに定性的な判断を迫られるためだ。今後、文教堂が同人誌販売の事業をスタートするにあたり、著作権問題をいかにクリアしていくのか、業界からも注目が集まりそうだ。

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