インドのあたりが境目らしい…

「龍」と「ドラゴン」は別モノだった!?

2012.01.19 THU


中国文化では旧暦の正月、春節を盛大に祝い、幸運のシンボルが舞う「龍舞」がそれをさらに盛りあげる。今年の春節は1月23日。各地の中華街などでも、幸運のシンボルが舞う「龍舞」を見られることだろう(写真は2011年、横浜中華街のもの)
写真提供/横浜中華街発展会協同組合
今年も早3週目。辰の年にあやかって仕事に向かう気持ちも昇龍のごとき勢いで上げていきたいもの。さてこの龍、西洋ではドラゴンと呼ばれる存在は、世界中でありがたいとされているのだろうか? ゲーム、小説などファンタジー世界の監修や執筆を行う山北篤さんに聞いてみました。

「誤解している方もいますが、龍とドラゴンは別モノです。見た目も基本的に龍はヘビのように長く、角、ヒゲがあり翼はない。対してドラゴンは翼を持ち、口から火を噴きますから。でも本質的にはもっと大きな違いがあるんですよ」

…と言いますと?

「善悪の属性の違いですね。龍もドラゴンも“大河”に対する古代の人々のイメージが始まりで、最初は大蛇のような姿でした。大河がもたらす豊穣と破壊という強大な力を畏れ敬ったのでしょう。元々は善悪併せ持つ存在でしたが、やがて東洋では神とも同一視され善なる存在になり、西洋では神とも敵対する邪悪な存在になりました」

どうしてそんなことになってしまったのでしょうか?

「一番の原因は宗教でしょう。西洋の一神教の世界では、絶対的な力を持つ善なる存在は唯一“神”のみ。そこでドラゴンは悪の側に追いやられたんですよ。ただ、力の象徴としてそのモチーフは好まれたので、より恐ろしく見せるため火を噴いたり、悪魔のような翼をつけられて現在の姿になったのです」

では龍が今の姿になったのは?

「インドから東側は主に多神教でしたから、龍も神と同格のままでいられました。西洋は強大な力は屈服させる対象ですが、東洋は崇める文化ですから、姿形もそれほど変化させられなかったのでしょう」

なるほど?。勉強になりました。さてみなさん、ちょっと地図で日本列島を見てください。北海道を頭として昇っていく龍の形がそこに見えるはず。そう今年はいけるよ、いかなきゃニッポン!
(Hz)


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