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初音ミクYouTube動画削除騒動

2012.02.06 MON

噂のネット事件簿


「笹純一」なるアカウントによる「著作権侵害」の通報によってYouTubeから削除された初音ミク動画。「笹純一」のアカウント名が3つ並んでいることから、同一アカウントが3度通報したものと思われる ※この画像はサイトのスクリーンショットです
YouTubeに投稿されているボーカロイド・初音ミク関連の動画が、不自然な「著作権侵害」の通報によって大量に削除される事件が発生し、ネット上で波紋を呼んでいる。

事件をまとめている「savemiku @ wiki」によると、ことの発端は11月30日。「笹純一」というアカウントが、YouTube上の初音ミク関連動画に対して「著作権侵害」を通報。それが理由となり、実際に動画が削除された。この情報が、2ちゃんねるのボーカロイドスレッドに書き込まれたことをきっかけに、複数のネット住民が、同様な形で多くの初音ミク動画が削除されていたことをつきとめた。

削除対象となっているのは英語やスペイン語に翻訳された動画で、日本語の動画は削除されていない。また、「笹純一」のほかに「笹金純一」「笹川純一」「笹村純一」といったアカウント名で著作権侵害の通報が行われており、不自然な点も多いとして「何者かが何らかの理由で不当な通報を行っているのでは」との疑惑が浮上したのだ。

この騒動を受け、1月29日には2ちゃんねるのYouTube板に「初音ミク動画 削除対策スレ」なるものが立ち、2月2日時点で7スレ目に突入している。スレッドでは、事件に関する情報交換が行われているほか、動画削除を阻止するための抗議の方法などもまとめられている。

初音ミクの販売元であるクリプトン・フューチャー・メディアは、初音ミクの音声を使った作品の公開・販売を認めており、初音ミクのキャラクター画像や動画については非営利目的なら使用を認めている。つまり、初音ミクを使用したオリジナル楽曲の動画であれば、YouTubeにアップしても著作権侵害には当たらないことになる。しかし、今回削除された動画は、もともとニコニコ動画にアップされていたものをYouTubeに転載したもので、動画製作者の同意なしに転載されていたのであれば、動画製作者の著作権を侵害している可能性は否定できない。

現状では、「笹純一」がYouTubeに通報した「著作権侵害」が誰の著作権を指しているのかは明らかになっておらず、どういう意図で通報したかも不明なままだ。そして「笹純一」が誰なのかということもまったくわかっていない。2ちゃんねるのニュース速報+での反応を見ると、

「削除依頼って簡単に受理されるんだなー」
「笹金純一クンは消した動画にどういう著作権もってんの?いまのうち名乗りでないとすごいことになるよ」
「ニコ動にアップした人が権利者じゃね?
ただ多分ミクで曲使ってる人は転載自由にって人も多いから
つべ(編集部註:YouTube)への転載も黙認してた可能性はある
と俺は見てんだけども」
「少なくとも、笹なんとか純一が作曲してねーのは明らかだな。
著作権も持ってないだろう。
さて、こいつは誰なのか」

などの意見が交わされているが、もちろんここでも答えは出ていない。

なんとも不可解な事件だが、今後どのような展開で収束していくのか、注目が集まるところだ。

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