ネット界の“旬”なニュースをお届け!

マギカ脚本・虚淵氏 ネットで意見募集

2012.02.21 TUE

噂のネット事件簿


「とりあえず喧嘩腰はNG。受賞コメントという体裁は遵守して露骨な直訴剥き出しなのもダメ」と、虚淵玄氏がファンの意見をもとに推敲に推敲を重ねた結果 ※この画像はサイトのスクリーンショットです
16日、「東京アニメアワード」の受賞者が発表された。作品部門・アニメーション オブ ザ イヤーには『コクリコ坂から』、テレビ部門の優秀作品賞には『魔法少女まどか☆マギカ』と『TIGER&BUNNY』が選ばれた。

「魔法少女まどか☆マギカ」と「TIGER&BUNNY」は、個人部門でもそれぞれ「監督賞」「脚本賞」、「キャラクターデザイン賞」「声優賞」と2つの賞を受賞し、3冠という高い評価を得た。この結果について、ネットでは「おっすごいなこれは」「当然ですな」という声が相次いであがったが、「魔法少女まどか☆マギカ」のシリーズ構成および全脚本を手がけた虚淵玄氏は、ツイッターで「素直に喜んでいいのかどうか大変悩んでる」と複雑な心境を吐露。途方に暮れながらも、受賞作品が紹介される記念冊子に載せる200字は東京都に対するメッセージ発信の場として絶好のチャンスであると捉え、何をどう書くべきか、ツイッター上で広く意見を募集した。

虚淵氏が戸惑う背景には、東京都が2010 年12月に「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正案を可決、成立させていたことがある。アダルトゲームを多く手がける虚淵氏は、「児童ポルノの取締強化はむしろ賛成」としながら、「都条例について納得しかねるのは『何を対象として児童ポルノとみなすか』の定義が曖昧であり恣意的に運用できる点。懲罰をちらつかせて不安感だけを煽り、表現者を想像力の段階から萎縮させようとする暴力性である」と条例の改正に苦言を呈している。

そんな複雑な心境を抱えた中での今回の受賞に対するコメントとして、虚淵氏はプランA、Bと2案を用意した。だが、ネット上で意見が真っ二つに割れたことから折衷案としてプランCを用意するなど、悩みに悩み抜いていることをツイート。最終的には、プロフィール欄に「非実在青少年を題材としたポルノ作品において企画・脚本を担当」など、エロゲライターとしての立場を明確にしたうえで、

「この度の受賞を大変栄誉に思います。潔癖を是とする社会からは汚泥とも映るであろうアダルトゲーム業界ですが、そこで培った感性があってこそ、本作の脚本は成立しました。私を評価して頂いた皆様には、汚泥の養分あってはじめて蓮の花も咲くのだとご理解頂けたものと、喜びを新たにしています。憲法に保障された表現の自由が盤石であると信じるすべての表現者が、憚ることなく創作の翼を広げられる社会の実現を願って止みません」

という文面に落ち着いたことを報告。それを読んだファンからは、「プロフィールも含めて素晴らしき皮肉w」「おお、秀逸だ・・・」「名文感涙です(T-T)」などの声が多数寄せられている。

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト