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「サンスクリット」がトレンドになったワケ

2012.04.13 FRI

噂のネット事件簿


学生であふれる東京大学教養学部のサンスクリット語の講義。出席者は300人を超えていたというが、学期末まで講義を受けるのは十数人程度だという ※この画像はサイトのスクリーンショットです
4月10日の午後1時から2時ごろ、東京大学教養学部で1、2年生を対象としたサンスクリット語の講義が行われ、その出席者が多かったという理由で、「サンスクリット」というワードが、ツイッターの東京エリアでトレンドに表示される珍事が起きた。この「トレンド」は、エリア別にツイートに多く含まれるキーワードが紹介されるコーナーのこと。

ツイッターのまとめサイト「Togetter」では、「東大でサンスクリット語の出席者が多すぎてTwitterトレンドにまでなった件」としてまとめられているが、講義が始まる30分前くらいから、

「サンスクリットめっちゃひといる!!! しかも男ばっかで汗臭いここ(。-_-。)萎えー……」
「サンスクリット来たけど人多過ぎわろち」

などのつぶやきが投稿されており、確かに出席者が多かったことが分かる。授業開始の時間が過ぎても出席者は更に増え、

「【速報】サンスクリット語、教室から人が溢れて教室移動になる。しかもそれでも立ち見発生」
「さっき200と言ったが300はいる。ひょっとすると500もあり得る」
「【速報】サンスクリット、二回目の教室移動」

などのつぶやきも見つかり、現場が混乱していた様子もうかがえる。

そんな東大生たちのつぶやきを目撃した別のフォロワーたちが、「サンスクリット語」という物珍しい言葉に反応し、さらに拡散させたため、トレンドにまであがった、というのが真相のようだ。

それにしても気になるのがどうしてヒンドゥー教や仏教などの礼拝で使用されるサンスクリット語の講義に出席者が殺到したかということだが、その背景には東大の「進学振分け」という制度がある。

「進学振分け」とは、3年生以降の進学先となる学部・学科を成績に応じて決定するという制度。進学振り分けは2年の前期終了までの成績によって行われるのだが、それぞれの学部・学科には定員があり、志望者が多い場合は、成績の良いほうから進学することとなる。

このような制度があるために、東大生たちはできるだけ高得点を取りやすい講義を受講するというのだ。そして、その代表的なものがサンスクリット語で、東大生と思しきユーザーのつぶやきによると、

「サンスクリット語大人気か。確かに最後までちゃんとやり切れば優が来る科目であるのは間違いないらしい。でも途中で挫折者続出なんじゃないかな」
「サンスクリットは最後まで残り、かつ受験者が優3割規定適用除外の15人を切っていれば、100点がもらえる。サンスクリットの理解度とはそこまで関係しているわけではなく、関心があるかどうかの勝負になってくる(後略)」

とのこと。つまりは、試験で高得点を取らなくても、講義に出席していれば最高評価の「優」がもらえる、ということのようだ。

しかしながら、サンスクリット語はかなり複雑で、多くの学生が途中で投げ出してしまうという。この日は、初回講義だったため大勢の学生が押し寄せたが、すでに、

「サンスクリット既に1/3ほど帰った笑」

との報告もあり、やはり「優」を取るのは楽ではないようだ。

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