日本1周ご当地不思議巡り/第8回

驚きの岐阜県喫茶事情とは!?

2012.06.13 WED


和食と洋食がミックスされたモーニング。めちゃくちゃな組み合わせと思いましたが、食べてみると意外と完成された組み合わせ!これだけついて、コーヒー1杯の380円だから驚きです
飛騨山脈や木曽山脈などに囲まれた、内陸県の岐阜。森林面積割合が全都道府県中第2位。(総務省統計局「社会・人口統計体系」2009年データ)の緑豊かなエリアですが、そんな岐阜県の住民はあるものが大好き。いったいなんだと思いますか?

答えは「喫茶店」。岐阜県民の「喫茶代」は全都道府県中堂々の第1位。(「総務省 平成21 年地域,品目別1世帯当たり1か月間の支出」(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)1カ月の平均支出額は1世帯あたり815円(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)で、これは全国平均369円の2倍以上に相当するんです。また、人口10万人あたりの喫茶店数も全国2位。(総務省統計局「平成18年事業所・企業統計調査」)

では、なぜ岐阜県民はそんなに喫茶代に費やすのでしょう?

そのカギを握るのが「モーニング」の存在。モーニングとは、コーヒーを頼むと、トーストやゆで卵がついてくるサービスです。このサービスは名古屋が有名ですが、どうやらお隣の岐阜にも根付いている様子。

岐阜県内500店以上のモーニングを紹介しているブログや、各店のモーニングを特集しているフリーペーパーなども見かけたほど、モーニングは岐阜県民に欠かせないサービスになっているようです。喫茶店以外の飲食店やパン屋、ケーキ屋、インド料理店までもモーニングを提供していました。また、もともとモーニングという名の通り、朝限定のサービスですが、今では1日中サービスを提供しているお店までありました。

我々も、もちろんモーニングを試してみたのですが、驚いたのはその内容。卵やトーストをはじめ、茶碗蒸しやおにぎり、うどん、わらび餅など何でもあり! といった印象です。店主にメニューの理由を尋ねてみると、「この辺はモーニングの激戦区なんでね。うちはこのメニューで勝負しています」だそう。やはり常連さんが多いようで、10回分の料金で11回コーヒーが飲める、つまりモーニングサービスを受けられるチケットもありました。

どうやら岐阜県民はこのモーニング目当てで頻繁に、喫茶店に通っている模様。ちなみに、岐阜県に喫茶店カルチャーが根付いた背景を調べてみると、ある産業との関係が見えてきました。岐阜市周辺では、昔から繊維産業が盛んだったのですが、その多くは小規模な家内工業で、作業場は狭く、機械の騒音が大きかったそう。そこで、喫茶店が商談の場として活用されるようになり、喫茶店の数が増えていったというのです。

こうした背景もあり、お隣愛知県とともにユニークな「モーニング」サービスを育んでいったんですね。

驚くべき、岐阜県のモーニング文化。岐阜県民いわく、「モーニングのない喫茶店なんて、喫茶店じゃない!」だそうですよ。岐阜県のように、他の県でもモーニングの内容がいろいろと充実したら、喫茶店に通うのが楽しくなりそうですね。
(長谷川浩史/梨紗)

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