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アメリカで匿名書きこみはチキン?

2012.11.07 WED

噂のネット事件簿


昨今のFacebookの「いいね!」はよくいえば「暇つぶしの戯れ」、悪くいえば「馬鹿の気休め」と喝破する宮台氏 ※この画像はサイトのスクリーンショットです
社会学者の宮台真司氏が、アメリカでは「2ちゃんねるに匿名で書き込むのが盛り上がるという文化が信じられない」というような風潮があることを紹介し、日本のネットで議論を呼んでいる。

議論のきっかけとなったのは、NHN Japanが運営する恋愛情報ポータルサイト「AM」に掲載された宮台氏のインタビュー記事。Facebookをはじめとするソーシャルメディアの状況について、また日本人のオンラインでのコミュニケーションのとり方について語っているものだ。

宮台氏が3年前にアメリカの大学で講演したとき、がアメリカに日本の2ちゃんねるに似たサイトがあるものの全然広がらない理由を尋ねると、「逆にアメリカ人の我々から見ると、なんで2ちゃんねるにああいう書き込みができるのかわからない」と問い返され、さらに「アメリカだと、匿名性に守られて居丈高に誹謗中傷すると、友達がいないか、頭が悪いか、性格がチキンか、どれかだというふうに思われるので、とてもじゃないが2ちゃんねるのような書き込みはできない」と言われたことを紹介すると、当の2ちゃんねるでも大議論に。

宮台氏のコメントをそのままタイトルにした「【ネット】宮台真司「アメリカ人『2ちゃんねるで誹謗中傷できる日本人は理解不能。友達がいないか、頭が悪いか、性格がチキン』」というスレッドでは、

「当たってる・・・ 」
「いってることは正しいじゃん」

という声も多いが、2ちゃんねるへの書き込みについては

「アメリカはアメリカ
日本は日本」
「本音と建前の国で、ようやく本音を曝け出せる
場所が出来たっていうのに」
「国が違えば文化が違うのは当然」

と、やはり日本には実名を伏せてものをいうことを是とする「匿名文化」がある、という意見も多い。

日本の「匿名文化」について、第一生命経済研究所が2011年9月に発表した「匿名コミュニケーションの対人距離感」というレポートでは、「ネット上で匿名でいることによる感情表現」についての調査結果を紹介している。それによると匿名でいることで、SNS利用者は「言いたいことをいいやすい」(72.5%)と感じる人が最も多く、次に「『こうなりたい自分』になることができると思う」(51.7%)、「相手にきびしくなりやすい」(41.5%)と続き、匿名だとより自由に感情を表現できると感じていることがうかがえる。また、「関係終了のイニシアティブをとれる安心感から、より自由で積極的な自己開示が行われる」とも指摘されている。

日本においては、誰に何をいわれても、自分のいいたいことが言える――「便所の落書き」ができる場所が求められているのかもしれない。

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