ユニークなのはAppleだけじゃない!

「カッコ良すぎる本社ビル」探訪

2012.12.06 THU


Apple「Apple Campus 2」完成予想図 2015年・アメリカ ノーマン・フォスター率いる「Foster+Partners」による設計。地上4階建て、約1万2000人の収容人数を誇る予定だという。「近年の流れである環境に配慮した建築だと思います。建築物そのものがブランドイメージを体現していますね」と五十嵐教授
画像/アメリカ・クパチーノ市公式サイトより
2015年に完成予定という米アップルの新社屋が話題を呼んでいる。SFに出てきそうな完成予想図は、円盤型でガラス張り。森の中に佇む美しい姿を見て「さすがアップル!」と思った人も多いのでは? しかし、斬新なオフィスはアップルだけではない。同社に勝るとも劣らない“カッコよすぎる本社ビル”は世界中にたくさんある。

例えばドイツのBMW。本社はエンジンのシリンダーを4つ組み合わせた形で、「フォーシリンダービル」と呼ばれている。近未来的なデザインに見えるが、完成したのは1973年。約40年前の建築とは思えない発想に驚くばかりだ。

ユニークさならアメリカのバスケットメーカー・Longabergerも負けていない。自社製品を模したデザインで、バスケットの160倍という外観はインパクト大。

そして男心をくすぐるのは、スポーツ用サングラスなどで知られるOakleyの本社ビル。秘密基地のような外観で、社内には円形闘技場風の会議室があったり、廊下にマシンガンが飾られていたりと、もはやオフィスとは思えない。

しかし、凝った社屋を作るのは当然ながらお金が掛かる。割高なコストを掛けてまでこうした本社を建設するのはなぜだろう?

「第一に、従業員が自社に“誇り”を持ちやすくなるからです。加えてマスコミに多く取り上げられるなど、PR的な効果も大きいですね」(東北大学大学院工学研究科・五十嵐太郎教授)

社屋そのものがブランドのシンボルとして機能し、従業員に対する求心力を高めるわけだ。こうした効果を狙い、有名建築家に依頼するケースも少なくないという。

「有名なところではノーマン・フォスターでしょう。アップルの新社屋や香港上海銀行など、その土地のランドマークになるような大規模建築が特徴です」(同)

確かに、こんなオフィスで働けたら、会社通いが楽しくなりそうですね。
(船山壮太/verb)


  • BMW(自動車メーカー) 1973年・ドイツ

    オーストリアの建築学教授カール・シュヴァンツァーによる設計。2004年からは、内部構造を現代のものに一新するための大々的な改装工事を行った。敷地内には、ショールームや博物館も併設されている
    画像提供/Alamy/アフロ
  • Longaberger(バスケットメーカー)  1995年・アメリカ

    本社ビルの大きさは約1.6万平方メートル。そのなかにはオフィスのほかに、ショールームもある。持ち手部分は銅製で、冬場に雪が積もり凍ってしまわないように、熱が流れる仕組みになっている
    画像提供/Alamy/アフロ
  • Oakley(スポーツ用品) 1997年・アメリカ

    「『秘密基地のようなオフィスが欲しい』という、創業者とCEOの雑談を具現化させたのがこの社屋です。戦闘機の緊急脱出用シートや『秘密の小部屋』と呼ばれる会議室など、遊び心も満載です」(オークリージャパン・竹村さん)
    画像提供/Oakley
  • InterActiveCorp(ITサービス) 2007年・アメリカ

    ニューヨークにある、アメリカの建築家フランク・ゲーリーによる作品。山脈をイメージした外観が目を引く。「彼の建築は具象的なものが多く、アート的な要素が強いところが特徴です」(五十嵐教授)
    画像提供/©Chuck Choi/Arcaid/アフロ
  • Infosys(ITサービス) 1997年・インド

    本社はインド南部・カルナータカ州のバンガロールにある。この一帯は“インドのシリコンバレー”と呼ばれているIT産業の中心地。このピラミッド型の建物は、バンガロール本社内のメディアセンターの役割を果たしている
    画像提供/ロイター/アフロ

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