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文化庁が『エロエロ草紙』を配信

2013.02.05 TUE

噂のネット事件簿


ダウンロードには、紀伊國屋書店Webでの会員登録が必要 ※この画像はサイトのスクリーンショットです
国立国会図書館が保有するデジタル化資料の一部を電子書籍として配信する実験「文化庁eBooks プロジェクト」が2月1日からスタートしている。

同プロジェクトは「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する実証実験」の一環で、デジタル化資料を電子書籍として配信するにあたり、課題や有効策を明らかにすることが目的。文化庁が野村総合研究所に委託し著作権処理などの手続きや電子書籍の制作を実施、紀伊國屋書店が電子書籍の配信を担当している。2月1日から国会図書館のデジタル化資料のアクセス数や館内閲覧実績などを考慮した7作品と、今後文化庁で実施する「現代日本文学の翻訳・普及事業」の翻訳対象作品の6作品の合計13作品を2回に分けて配信。3月3日までの期間限定でダウンロードできる。

2月1日に公開されたのは芥川龍之介の晩年の代表作『河童』、1765年に出版され、当時の女性の生活事情について解説した『絵本江戸紫』(浪花禿 帚子)、国立国会図書館デジタル化資料アクセス数ランキングで5カ月連続1位を記録した1930年の発禁本『エロエロ草紙』(酒井 潔)など7作品。ダウンロードには、紀伊国屋書店の電子書籍サイト「Kinoppy」のIDを取得する必要があるほか、スマートフォン版もしくはPC版アプリが必要だという。

ネットユーザーが早速食いついたのは、『エロエロ草紙』。

ツイッター上では

「あの『エロエロ草紙』が無料で読める」
「『エロエロ草紙』を真っ先にデジタル・アーカイブ化するとは、文化庁もやるじゃん!」
「とりあえず国会図書館デジタル化資料でアクセス数トップを独走し続けている『エロエロ草紙』をダウンロードしたw」

ともちきりだ。

実験の結果は、将来、文化庁のもつデジタル化資料をもとに、民間事業者や公的機関などが新たに電子書籍化して配信する場合のガイドとしてとりまとめられる予定。利用状況の評価は、一般ユーザーからの声を拾うことを検討中だという。

文学的資料を眠らせておくのではなく、ネット上に新たな形として命を吹き込み、より広く人の目に触れる可能性を広げる取り組みは興味深い。なお、いずれの本も、内容は執筆年代および執筆された状況などを考慮し、出版当時のままで掲載するとのことだ。

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