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二次利用許可で 電子書籍売上1億円

2013.03.08 FRI

噂のネット事件簿


サイトで公開された作品が、個人の手によってアプリ化されたものも多い ※この画像はサイトのスクリーンショットです
昨年9月15日から『ブラックジャックによろしく』の作者・佐藤秀峰氏が、同作品の二次利用に対して、事前の連絡も必要なく、ロイヤリティなどの報酬も求めずに許可したことが大きな話題となった。あれから4カ月半がたち、佐藤氏がツイッターで、同作品関連の電子書籍の売上がなんと1億円を突破したと報告し、再び話題となっている。

現在は約60のサイトやアプリで全巻読むことができ、9つのサイトで『新ブラックジャックによろしく』など関連作品の電子書籍を販売。佐藤氏によると、『ブラックジャックによろしく』の二次利用により獲得した読者が、その後他の作品などを購入してくれるため、結果として電子書籍関連の売り上げが非常に順調なのだという。さらに、契約が完了し、配信準備中の提携サイトも5~6サイトあるほか、15社ほどと交渉中で、「今後はさらに多くの売り上げを見込める」と意気込む。

この「二次利用フリー」については、賛否両論真っ二つに分かれたものだが、佐藤氏は今年1月のブログで、同漫画が個人によってアプリ化され、そのアプリのダウンロードが130万にも達したことを報告。「漫画は読んでもらってナンボの商売のはずですよね? お客さんである読者を犯罪者扱いし、データ化して読むことさえも許そうとしない業界に未来はないと思いました。僕は漫画にはまだ未来があることを示したかったです」と、無料で二次利用を許可した背景を語っていた。

そして2月、佐藤氏がツイッターで売上を報告すると、“無料で許可して儲かる”という点について、ネット上でも大きな波紋を呼んだ。2ちゃんねるのニュース速報+板に立てられたスレッド「佐藤秀峰『ブラックジャックによろしくを二次利用フリー化したら電子書籍の売上が1億円を超えました』」では、

「ガチガチに著作権を固めるよりは
ある程度お目こぼしすれば宣伝効果になるという良い例だよ」
「これ正直画期的だったよな。他の漫画も二次利用フリーにしてくれ」

と評価する声、ツイッターでも「無料で配布して成功した例」という声が相次いだ。また、なんでもかんでも成功するわけではなく、「この人は商才あると思ふ」と佐藤氏のコンテンツだから成功したという意見や、「結局、継続性のある強いコンテンツならそういう方向になる」という意見もある。

「次は海猿」という期待の声も寄せられている佐藤氏だが、ブログでは自身に届いているパロディ作品やCMなどの二次利用の状況も公開。それによると、二次利用は180件あるほか、韓国のWebサイトで全巻配信が始まり、中国でも配信が始まることが決定。圧倒的な人気を誇る作品だけに、トントン拍子に世界が広がっているようだ。

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