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電子書籍 売り上げ傾向の特徴は?

2013.03.28 THU

噂のネット事件簿


1位の『宇宙兄弟』は通常600円が、電子書籍では525円。価格の差もランキングに影響か ※この画像はサイトのスクリーンショットです
24日、雑誌『ダ・ヴィンチ』が「電子書籍アワード2013」を発表。大賞には、実写映画化された『宇宙兄弟』が選ばれた。同作品は、売上ポイント数でも1位となっている。ジャンルごとのランキングでも電子書籍特有の売上傾向が表れている。

ランキングは、Kindle ストア、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、Reader Store、koboイーブックストア、Yahoo!ブックストアなどのデータ協力により、昨年1年間に配信された電子書籍やコミックの年間売上データを、ジャンル別に集計したもの。ランキングは総合、小説、コミック、ライトノベル、教養、趣味、ビジネスの合計7部門に分かれており、各々の上位作品が発表されている。

総合第1位は上述の通り『宇宙兄弟』で、年間の売上部数は32万3625部。TOP10のうち9作、TOP50のうち34作をコミックが占めており、現在の電子書籍市場では、コミックが圧倒的なシェアを占めていることが分かる。

このほか、また趣味部門では、『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』が1位に、ビジネス部門では『スティーブ・ジョブズ(全2作)』が1位にランクイン。こちらに関しては「書店で買いにくい」「ユーザーのITリテラシーが高い」といった電子書籍ランキング特有の傾向も表れている。昨年のベストセラーランキング1位となった『聞く力』(阿川佐和子)は、電子書籍では総合50位以内にも入っておらず、電子書籍と“リアル書籍”では確実に住み分けが存在しているようだ。

このアワード発表の様子は、24日(日)にニコニコ生放送で中継され、合計2万人近くが視聴した。ツイッター上では、今回のランキング結果について、

「アニメ化作品が強いというある意味もの凄い判りやすい」
「やっぱりコミック売れてるなぁ」
「同時発売だからどうしても便利な電子書籍で買っちゃうもんなー」
「『宇宙兄弟』自体は良い作品だけど、現時点での電子書籍市場の品揃えの無さから考えて、『他の選択肢はなかった』のも事実だろう」

といった感想が上がった。一方で、

「ただの移植で電子書籍アワードってのに違和感ある」(編集部注釈:移植とは、コミック版の内容をそのまま電子書籍版にしたもののこと)
「読みたい本が少ないんだよな、電子書籍」

と、電子書籍のラインナップの充実を求める声も多数あがった。2012年は、Amazon Kindleストアの日本版がオープンするなど、電子書籍の普及が広がった1年でもある。ただ、ユーザーからはさらなる進化が求められているようだ。

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