レバ刺そっくりのこんにゃくも登場!

そっくり!最新&定番コピー食品

2013.09.11 WED


いまや完全に市民権を得ている「魚肉ソーセージ」も、もともとは肉が高価だった時代の代用物だったみたい。「がんもどき」も含め、それ自体がおいしいコピー食品は、いずれオリジナルになるのかも
一部報道によると、今夏に発生した牛肉の食中毒事件を受け、厚生労働省は「レバ刺し」など、内臓系の生肉の提供禁止を検討中だという。野趣あふれるあの味、食感がもう楽しめなくなるかもしれない…と、残念がっている肉食系男子も少なくないのでは?

そんななか、8月に発売された「マンナンレバー」(ハイスキー食品工業)なる食品が話題になっている。こんにゃくを原料にした新素材で、レバ刺しにそっくりの味と食感を実現したもの。「レバ刺しとしか思えない」「クセがないから、苦手な人でも食べやすい」などの高評価が相次ぎ、発売直後から注文が殺到しているそうだ。

ローカロリーだし、健康にもよさそう。こういう“コピー食品”って、ほかにどんなものがあるの? ということで調べてみると、同じくハイスキー食品工業がこんにゃくを原料に、トマト・カカオ色素で着色し、調味料で風味も近づけた「マグロ」などの「寿司ネタ風こんにゃく」を販売しているほか、そば粉や小麦粉ではなく、雑穀の粟(あわ)とタピオカ澱粉を原料に、ローカロリーで中華風の麺が楽しめる「あわめん」(創健社)など、様々な食品があるようだ。

健康配慮型のコピー食品が多いようだが、考えてみればこのようなコピー食品は、実は身近にたくさんある。例えば精進料理には、信仰上の理由で食べられない食材の代替品として、食感を再現したものが。いまではおなじみの「がんもどき」などは、もともと水鳥の雁(がん・かり)の肉に似せて作ったものなのだとか。

また、高価で手に入りにくい食材について、本物を食べたような充実感を得るための工夫という側面も。マーガリンはバターが高価だった時代の代用品として生まれ、海藻エキスなどを使った「人工イクラ」は、本物よりずっと安価で、見た目も味もそっくりだ。“代用肉”として長い歴史を持つ「グルテンミート」は、小麦粉に水と塩を入れてこねたものを水洗いするだけでできる、便利な食材。揚げたり焼いたりすると、肉にそっくりの食感が楽しめるため、焼き肉が食べたいけどお財布が…という月末に、試してみてもよさそう。

ほかにも、ゼラチンで作ったフカヒレや、魚のすり身で作ったカニカマなどなど…。コピー食品は人間の食い意地と英知の結晶だ! というのは大げさかもしれないけれど、安価だったり、健康的に好きなものが味わえたりするコピー食品に注目してみると、食生活がもっと豊かになるかも?
(橋川良寛/blueprint)

※この記事は2011年11月に取材・掲載した記事です

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