震災以降“予言者”が乱立

当たってる? 天災予言を検証

2013.10.13 SUN


9Naniaさんの予言を紹介した動画 ※この画像はスクリーンショットです
ノストラダムスの大予言と並ぶ終末論のひとつとして知られる「2012年人類滅亡論」。マヤ文明の長期歴がひとつの区切りを迎えるとされる2012年12月21日~23日頃を「人類最後の日」と連想したこの予言。その“Xデー”まで残り1年を切った。

「2012年人類滅亡論」は映画の題材になったり、テレビで大きく取り上げられたことで広く知れ渡ることになったわけだが、この手の予言はほかにも枚挙にいとまがなく、日本に関する事象、とりわけ今年は震災について言及したものだけでもかなりの数にのぼる。

例えば、“現代のノストラダムス”の異名をもつブラジルの予言者ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース氏は、世界各地の大地震に関する予言で知られている。彼は2011年6月25日または26日に東京でマグニチュード6.1の地震が起きると予言。

また、マイケル・ジャクソンの死を予言したとされるアメリカ人のジョセフ・ティッテル氏は3.11の東日本大震災後「日本はもっと最悪な事態に陥り、日本の半分は住めなくなる」と予言している。

一方、震災後にはネット上にも“予言者”が次々と登場した。震災を事前に予言していたというアメリカの「9Nania」という人物は、9月11日、9月26日、10月17日、11月23日にも「何かが起こる」と主張。さらに、2009年にヤフー知恵袋へ書きこまれた内容が東日本大震災を予言するものだったとして話題になった「妹の予言」は、今後、千葉県沖を震源とする大地震が発生するとしている。

これだけ予言者が乱立していれば、時には的中することもあるかもしれないが、ハッキリ言ってどれもこれも眉唾もの。多くの人は何も起こるはずがないと思っているだろう。ただ、それでもなんとなくモヤモヤしてしまう人のために、一応ひとつずつ検証してみると、まずジュセリーノ氏の6月の地震の予言は外れ。ジョセフ氏のいう“最悪な事態”も今のところ起こっていない。では、9Nania氏が予言した9月11日、9月26日、10月17日、11月23日には何か起こったのか? 気象庁ホームページで公開されている“地震活動データ”などを検索してみたが、少なくとも日本では特に大きな天災は起きていない。

そもそも予言を信じたり、当たったように感じてしまう理由については認知心理学で説明されている。アメリカの学者カール・セーガン氏は「当たったケースは(記憶に)残るが、はずれは残らない」と述べ、超常現象懐疑派の多くが「“悲惨な出来事が起こる”といったあいまいな言い方をすることで、後付けで解釈した時に当たったように感じさせる」と断じるなど、様々な専門家が “予言のトリック”を暴いているのだ。

何はともあれ、こんな暗い予言ばかりに不安を覚えたってしょうがない。2012年こそ、明るい未来を願いたいものだ。

※この記事は2011年12月に取材・掲載した記事です

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