ほかの月は30日か31日なのに…

2月が28日までなのはなぜ?

2013.10.25 FRI


2011年になったと思って気がつけば、もう2月。時の流れの速さを感じつつカレンダーを見ると、ふと気になることが…ほかの月と違って、なぜ2月だけ28ないし29日なのだろう? 1年間の日数を調整するためというのはなんとなくわかるけど、なぜ始まりでも終わりでもない2月がその役目を果たしているのか? このナゾを解き明かすべく、暦に関する情報を扱うサイト「こよみのページ」の管理人、かわうそ@暦さんに聞いた。

「日本をはじめ、多くの国で用いられている『グレゴリウス暦』は、古代ローマで生まれた『ユリウス暦』がベースになっています。これは当時の独裁官だったユリウスが定めたもので、奇数月の日数は31、偶数月は30とされましたが、そのままでは1年が366日となってしまうので、4年に1回のうるう年以外は、どこかの月から1日減らそうということになりました。そこで、当時は『1年の終わり』と考えられていた2月から1日減らすことにしたのです。奇妙に感じるかもしれませんが、昔は『1年の始まり=春の訪れ=3月』と考えられていたため、2月が“年末”だったんですね」

でもそれなら「28日」ではなく「29日」にしかならないはず。なぜもう1日減って「28日」となっているのか? これにはやはり経緯がある。元々月の名には神々の名を冠していたが、この暦を作ったユリウスの功績を記念として、彼が戦争で3度勝利した月である7月をユリウス(英語でジュライ)に改名する栄誉を得た。さらにその後、ローマ帝国の初代皇帝となったアウグストゥスの時代にも、この例にならって8月がアウグストゥス(英語でオーガスト)へと変えられてしまう。

「しかし当時の8月は30日。アウグストゥスは自分の名の付いた月をユリウスと同じ扱いにしたかったため、偶数月である8月も31日までと変えてしまいます。でも、そうなると31日の月が7、8、9と3カ月続いてしまい、税金の日割り計算などに不都合が起きてしまうので、8月以降の偶数月は31、奇数月は30日へと変えることになり、その結果増えてしまう1日分は、やはり年末の2月から削ろうというで、2月は28日になったのです」

当時の権力者とそれにおもねる人たちのわがままが現代にも影響しているなんて。でも、アウグストゥスの後継者のティベリウスは、11月を「ティベリウス」と改名してはという側近の進言に、「この先、皇帝が12人を超えたらどうする?」と、これを退けたとか。未来の混乱を自分の代で止めた、賢明な皇帝もいたのですね。
(中山秀明/GRINGO&Co.)

※この記事は2011年02月に取材・掲載した記事です

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