日本1周ご当地不思議巡り/第26回

日本の名陶を支えるのは地元愛?

2013.11.02 SAT


かつての長州藩である山口県。藩主・毛利輝元の命によって生まれた「萩焼」は、「一楽、二萩、三唐津」と呼ばれるほど評価は高く、全国的にも有名。実際、そんな山口県では陶磁器の生産だけでなく、消費金額も高いようなのです。

「食卓用品の平均支出金額(円/月)」

1位 山口県 542円/月
2位 広島県 505円/月
3位 三重県 483円/月
4位 岐阜県 464円/月
5位 埼玉県 458円/月

(※平成21年度 全国消費実態調査より)

総務省の定義によると、「食卓用品」とは食器全般のこと。しかし、いくら名陶のお膝元とはいえ、どうして山口県民は毎月「食卓用品」にかける支出が高いのか? 萩焼の窯元「萩陶苑」にお話を聞いてみました。

「萩焼はもともと毛利藩の御用窯。藩の厚い保護のもと作陶されていたため、庶民は買うことができませんでした。そこで、わざと高台に切れ目を入れキズ物にすることで、庶民に市販できるようにしたという説があります。こうした背景から、陶器に対して愛着があるのかもしれませんね。また、問屋制度がなく、窯元が小売も兼ねているので、地元に普及しやすいという理由もあるのではないでしょうか」と社長の礒部さん。

他の山口県民にも話を聞いてみると、やはり各家庭には何かしら萩焼の器があるそう。山口県民の萩焼好きは、どうやら歴史に根差した嗜好なのかもしれませんね。
(長谷川浩史/梨紗)

※この記事は2012年11月に取材・掲載した記事です

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