キツネは油揚げ、馬はニンジン…

猫に魚は本当?動物と好物の真偽

2013.12.02 MON


今年、映画版が30周年を迎えた『ドラえもん』。ドラえもんといえば、どら焼きが大好きな猫型ロボットだけど、例えばアニメ『サザエさん』の主題歌の冒頭で「お魚くわえたドラ猫」とあるように、実在の猫の好物は魚というのが一般的なイメージ。ほかにもキツネは油揚げ、馬はニンジンなんてのも有名だ。でも、泳ぐのが苦手なはずの猫が魚を捕る姿は想像できないし、馬がニンジンを掘るのにも無理がありそうだし、なんとなく怪しい。そこで、今年の4月3日に新装オープンした、三重県にある大内山動物園の園長、山本清號(せいごう)さんに真偽を聞いてみた。

「猫や馬など昔から人間に飼われてきた動物には、人間が食べているものがエサとして与えられてきたので、その食べ物が好物として定着していったのです。猫の場合は比較的何でも食べるので、日本人が肉を好んで食べるようになる以前に代表的なおかずだった魚。また、馬は果物や角砂糖などの甘いものを好むのですが、昔は高価で入手できなかったので、代わりに甘みのある野菜のニンジンが与えられ、好物として定着しました。したがって、本来の好物かといえばウソかもしれませんが、手なずけられて好物になったと考えれば真実だといえます」

調べたところ、インドでは猫の好物はカレーというのが定説なんだそう。この話からも、人間と暮らしてきた動物の好物は、飼いならされて定着したといえるだろう。では、キツネの油揚げや猿のバナナなど、あまり飼われることのない動物の場合は?

「稲荷神の使いにあたるキツネの好物は油揚げという宗教上の言い伝えによるものですね。猿の場合は、ゴリラやチンパンジーがアフリカの熱帯地域に生息していることから、熱帯に代表される食べ物のバナナが好物としてイメージされたのでしょう」

山本園長によると、ニンジンが嫌いな馬や、バナナを食べない猿もいるんだとか。好き嫌いのないワタシからしてみれば、ちょっとナマイキと感じてしまうなぁ。
(中山秀明/GRINGO&Co.)

※この記事は2010年06月に取材・掲載した記事です

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