コンビニおでん、カップうどん…

東vs.西「味付け」ご当地事情

2014.01.10 FRI


ファミリーマートの「おでん」は、関西には「ちくわぶ」が存在せず、「ちくわ」も地域によって販売するものを変えているなど、具材にも微妙な違いがあるようだ
同じ日本といえども、東西で好まれる味付けは異なる。一般的に「東の濃い味、西の薄味」といわれ、カップうどんの定番である『日清のどん兵衛』は東日本と西日本で汁の味が違うというのは有名な話。

日清食品のホームページによると、岐阜県の関ヶ原から南北に延びるラインがその境界線。これより東側の愛知県・岐阜県・三重県を含むエリアを「東日本」、西側の福井県・富山県・石川県を含むエリアを「西日本」として、東日本用、西日本用の製品を販売しているという。実際、どん兵衛のカップ本体やフタには、東日本用は(E)、西日本用は(W)の文字が記されているという。

では、同じようなことは他の飲食業界でも行われているのだろうか。全国最多のシェアを持つ「ガスト」などのファミリーレストランをチェーン展開する、すかいらーくグループの広報部に話を聞いてみた。

「弊社で提供しているメニューは、どれも全国一律で同じ味に統一しています。地域性を意識して味を調整するということはありません。期間限定のフェアなどで地域の特産品を使った限定メニューを出すことなどはありますが、それは例外ですね」

ならば、コンビニのフードメニューはどうだろう? ファミリーマートの広報部にコンビニフードの代表格「おでん」について尋ねてみた。

「当社では、全国を4つのエリアに分類しておでんの味付けを調整しています。北海道から関東までの東日本エリアは、かつお節をベースにチキンスープでコクを出した味。中部から四国までの西日本エリアは、かつおに昆布を効かせたダシ感の強い味になっています。また、九州エリアでは焼きアゴ(飛魚)やしいたけを使ったり、沖縄ではポークスープを使ったりと、地域ごとに好まれる味を工夫しています」

おでん以外のメニューにも東西の差はあるんだろうか?

「関西では、おにぎりに『味付け海苔』を使ったものが多いですね。お弁当などでも『かやくご飯』が好まれる傾向があります。当社では、各地域に専門の担当者を配属し、地域に根ざした商品をいろいろ開発していますよ」(ファミリーマート広報部)

同じ全国チェーン店でも、「中食」のコンビニフードと、「外食」のファミレスメニューではスタンスが異なる様子。旅行などで訪れたときには、同じ味なのか違う味なのか、注目して楽しんでみると面白いかもしれません。
(呉 琢磨)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

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