冬は東北がアツい!?

“雪原観光列車”のお薦めベスト3

2014.01.18 SAT


そもそも地元の人たちが車内で暖を取るためにストーブを載せたのが、ストーブ列車の始まり。ストーブの上でせんべいなどを焼いて食べている地元の人を見かけることもあるそうだ 写真提供/野田隆
全国的に「観光列車」が注目されている。観光列車とは、普通の列車ではなく、観光旅行に特化した列車のこと。『旅が10倍面白くなる観光列車』(平凡社新書)の著者で、鉄道に詳しい旅行作家の野田隆さんによれば、「観光列車は、ただ観光地を巡るだけでなく、その地域の飾り気のない魅力を伝えてくれるものが多い」のだとか。最近では、旅行好きの年配の人だけでなく、若い人たちの利用も増えているという。

では、寒さの厳しいこの季節、どんな観光列車がお薦めなのか。

「冬はやっぱり東北や北海道。雪の中をトコトコと走るローカル線の風情が楽しめる列車がお薦めですね。東北地方の第三セクターが運行している観光列車は、特にローカル感たっぷりの旅を楽しませてくれますよ」(野田さん)

野田さんが特にお薦めしてくれたのは、次の3つ。

●津軽鉄道「ストーブ列車」(青森県)
津軽五所川原駅~津軽中里駅。3月31日まで、1日2往復。通常運賃+ストーブ列車料金300円。

「冬の観光列車といえばこれ。客車にだるまストーブを載せて、雪原を走る列車です。電気や石油ではなく、昔ながらの石炭ストーブを使っており、独特な情緒が楽しめます。見知らぬ人同士でストーブを囲んでおしゃべりを楽しむことができるので、“旅先での出会い”を求めるような人にはピッタリです」

●三陸鉄道北リアス線「こたつ列車」(岩手県)
久慈駅~田野畑駅。3月31日までの土日祝日、1日1往復。通常運賃+指定席券300円。

「こちらは列車に“こたつ”を載せて運行する列車です。こたつに入ってみかんを食べながら、風光明媚な三陸海岸の景色を楽しめます。トンネルの中など外が見えない時には、岩手版なまはげ“なもみ”が登場するなどのアトラクションも」

●秋田内陸縦貫鉄道線「ごっつお玉手箱列車」(秋田県)
角館駅~阿仁合駅。今季はあと2月23日、3月23日のみ運行。ツアー料金6900円。

「沿線の農家の普通のお母さんたちが一緒に列車に乗り込んで、手料理を振る舞ってくれるというイベント列車です。地元の人たちが普段食べている本当に素朴な郷土料理が味わえます。その地域の飲食店でも食べられないようなものばかりなので、貴重ですよ」

このほか、定番どころでは北海道の湿原を走り、時にはタンチョウヅルを見ることができる「SL冬の湿原号」(JR北海道)、“運が良ければ”流氷を見られる「流氷ノロッコ号」(JR北海道)、むき出しの自然の下北半島を走る「リゾートあすなろ下北」(JR東日本)などもお薦めだとか。

「観光列車を利用するならば、車窓や車内の雰囲気はもちろん、地元の人や乗り合わせた観光客との会話を楽しむといい。有名な観光地を訪れる旅行とは違う、味わい深い旅になると思いますよ」

今回紹介した観光列車は、新幹線を使えば東京からの日帰りもできなくはないし、一泊二日もあれば十分堪能できる。週末にでも、ふらりと観光列車に乗りに行ってみてはいかが?
(鼠入昌史/Office Ti+)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

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