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浦和横断幕にオシム通訳も強い怒り

2014.03.11 TUE

噂のネット事件簿


槙野選手のツイートより。抗議したサポーターもいたものの、当日は試合が終わるまでこの横断幕が外されることはなかったようだ ※この画像はサイトのスクリーンショットです
3日8日に埼玉スタジアムで行われた浦和レッズのホーム開幕戦となるサガン鳥栖戦で、ゴール裏観客席のゲートに「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が掲げられたことが大きな注目を集めている。

「JAPANESE ONLY」という言葉は、直訳すると「日本人のみ」となる。過去に飲食店や施設などで見られた「ONLY」という単語の使い方に沿うと、「日本人以外お断り」という意味に解釈することもできる。よって、この横断幕が人種差別的な意図で掲示されたのではないか、と物議を醸しているのだ。

これを受け、試合後に浦和レッズの選手・槙野智章が、横断幕を写した写真を添えて以下のようにツイートした。

「今日の試合負けた以上にもっと残念な事があった…。
浦和という看板を背負い、袖を通して一生懸命闘い、誇りをもってこのチームで闘う選手に対してこれはない。
こういう事をしているようでは、選手とサポーターが一つになれないし、結果も出ない…」
(原文ママ)

同ツイートは約2万1000回(3月10日20時現在)リツイートされ、横断幕の存在は多くの人の知るところとなった。ツイッターでは、これを差別的なものとしてとらえ、念入りに調査するべきだとする声が多数投稿され、当日会場にいた人から「抗議した」という報告のツイートも多く見られる。

そして、国際的なサッカー事情に精通する専門家からもこの件に対する批判の声は多数あがっており、元日本代表監督のイビチャ・オシム氏の通訳を務めたことで知られる千田善氏は、自身のブログの中で次のように記している。

「浦和レッズだけでなくJリーグ、JFA(日本サッカー協会)がきちんとした処罰をするべきだと思います。…(中略)…あいまいな内容の横断幕だからといって、対応もあいまいにすることは逆に重大な結果をもたらしかねません。レッズはこうした『自称サポーター』とは手を切るべきです。最低限、横断幕を掲げた人物に謝罪させ、数カ月程度以上のスタジアム入場禁止などの処分が考えられます」(原文ママ)

さらに、チームやJリーグ・JFAが適切な対処をしない場合の最悪のケースとして、FIFAが関与する可能性があると言及。その場合、浦和レッズに高額な制裁金が課せられ、2部・3部リーグに降格する可能性、そして、国際試合において出場制限が設けられる可能性なども示唆している。

サッカー界は、人種差別に非常に厳しい姿勢をとっていることもあり、千田氏の主張に代表されるような論調は高まる模様。その批判のひとつとして、オンライン署名プラットフォームのChange.orgでは、「差別的横断幕“JAPANESE ONLY”を出したサポーターおよびこれを放置した浦和レッドダイヤモンズ株式会社に対する断固たる処置」と題した署名キャンペーンを実施中で、11日11時までに1100以上の署名が集まっている。

なお、浦和レッズはこの件に関し、試合の当日にホームページで、「本日行われましたJリーグ第2節サガン鳥栖戦におきまして、差別的と解釈されかねない発言と行為がありました。クラブとしましては、差別的発言・行為は断じて許されるものではないと考えています。…(中略)…今回の出来事につきましては、事実確認のうえ適切な対応に取り組んで参ります」(原文ママ)とコメントしている。

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