一見で判別は難しい! ならどうしたらいい?

銀行カードの「スキミング」護身術

2014.04.17 THU


引き出し金額の上限を設定するなどの金融機関の取り組みもあり被害額は減少傾向にあるものの、スキミング被害に遭う人はいまだあとを絶たないという
キャッシュカードに記録されているデータを勝手に読み取る「スキミング」。読み取ったデータで偽造カードを作成し、預金を引き出したり商品を不正に購入したりする犯罪行為だが、近年このスキミングの手口が巧妙に進化しているという。

「従来は“スキマー”と呼ばれる読み取り機をATMの側面等に設置し、カード保有者にその使用を促す手口が主流でした。しかし最近は、ATMの正規のカード挿入口に直接スキマーを設置する方法が広まっているんです」

そう教えてくれたのは、日本情報安全管理協会の長谷川稔さん。

先日発覚したセブン銀行ATMでのスキミング被害もこの手口。スキマーは巧妙にカモフラージュされており、一見しただけでは設置されているかどうか判別するのは難しいという。

しかし、スキマーで盗まれる情報はあくまでも「金融コード」「支店番号」「口座番号」などのデータのみ。キャッシュカードをスキミングされても暗証番号までは読み取られないため、ただちに不正使用されるわけではない。だからといって安心なわけではなく、スキマーの設置されたATMには、壁面のパンフレットケースなどに暗証番号を盗撮するためのカメラが仕込まれていることがほとんど。カードの不正利用をされないためには、この盗撮カメラで暗証番号を盗まれないよう、入力するときは普段から手元を隠す習慣をつけた方がいいという。

とはいえ、万が一スキミングの被害に遭ってしまったらどうすればいいのだろうか?

「キャッシュカードの偽造や盗難によって預金が不正に引き出されても、その損害を金融機関が負担する『預金者保護法』という法律があります。ただし、預金者保護法が適用されるためには預金者も普段から注意深くカードや暗証番号の管理を行っていることが条件です」

例えば、「暗証番号を生年月日にしていて、生年月日がわかる書類と一緒に保管していた」など、預金者にも軽過失があるとされた場合は補償額が25%減額され75%に。「暗証番号をキャッシュカードに書いていた」など、預金者に管理上重大な過失がある場合には補償が適用されないこともあるという。

スキミング被害に遭わないためには、「盗み見られないよう注意する」「推察されにくい番号にする」など、暗証番号の管理をとにかく徹底するのがポイントのようですね。
(有栖川匠)

※この記事は2013年4月に取材・掲載した記事です

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