もっと知りたい占いの雑学/第11回

星の形にはお守りの効果がある!?

2014.04.19 SAT


日本では五芒星を別名(紋章名)安倍晴明紋という。そう、陰陽師で有名な、あの安倍晴明が使っていたといわれる魔よけの形。六芒星はイスラエルの国旗でもおなじみのあの星です イラスト/中垣ゆたか
「フェチ」という言葉。今や単に「○○好き」を表す軽~い使われ方をしていますが、これ、本来は心理学の分野で「モノに欲情する性癖」のことなんですよね。人前でやたらと使うのはどうかと思う訳ですがそれはさておき、さらに語源をたどると、アフリカで呪物崇拝の対象となっていたモノ=護符を指す、人類学や宗教学で使われていた用語「フェティソ」に行きつくんです。

護符、とはつまり「魔よけのお守り」のこと。我々はお守り、というと神社やお寺で分けていただく小さな袋に入った“アレ”を真っ先に思い浮かべますが、日本だけを見てもほかに様々なバリエーションがあるようです。そこで『魔よけ百科』という著書もある、魔よけ研究家の岡田保造先生にお話をきいてみました。

「節分の時に使われる、イワシの頭、ヒイラギなんかは、非常に広く知られている魔よけのお守りの一つです。他の地域であまり知られていないという意味で珍しいものからあげるとすれば、超能力を持つ天狗の履物なので足の病に効くといわれる『一本歯の下駄』。水難よけに『河童の面』あたりでしょうか。また物という形はとっていませんが、家の入り口に赤い手形をつけることや『八十八歳』という文字を書くことを魔よけにする地域もあります。これは長寿者の力で家を守ってもらおうという考えかたですね」

文字による魔よけといえば、お札しか思いうかびませんでした、これは初めて聞く話です。

「モノだけでなく文字や形にも魔よけの意味を持たせる例は、世界中に広く存在します。たとえば一筆描きの“星”。角が五つの五芒星や、ダビデの星として知られる6つの角がある六芒星の形は、悪霊や邪気が恐怖する“目”がたくさんできる結びの形であること、一筆書きで書けることから悪霊を閉じ込めることができるとされ、魔よけとして広くもちいられる形です。ちなみに竹で籠を編んだときにできる籠目も六芒星になりますから、籠もお守りになるんですよ」

ここで言う“目”とは、マス目の“目”と同じ、線に囲まれた空白の部分。そもそもは目(eye)に魔よけの力がある、ということから転じた考え方のようです。

いずれにせよ、星のマークなんていう身近なありふれたものに、そんな意味があったとは意外です。しかし、いろんなものをお守りにしてきたんですね、人間って。

「人は弱いものです。自然の脅威には立ち向かえないし、運命にも逆らえない。その弱さをカバーしてくれるお守りに人はすがり、力を求めるのでしょう」

直接的なご利益があってもなくても、信じる人にとってはお守りがもたらしてくれる安心感が確実に力になっているのは事実ですからね。ただの迷信と切って捨てる向きもありますが、上手に利用するのは、私はアリだと思いますね。自分が利用されない限り…。

(のび@びた)

※この記事は2012年4月に取材・掲載した記事です

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