季節性の風邪は減少、熱中症にはまだ早い…

「6月は一番健康な月」説は本当?

2014.06.23 MON


インフルエンザも3月以降は徐々に減るも、完全に検出されなくなるのは6月以降。出典:東京都感染症情報センター「インフルエンザの流行状況(東京都2012-2013年シーズン)」
6月って梅雨のせいでじめじめして、なんとなく気分が上がらないもの。しかし、「6月は年間でもっとも健康な月」という噂をキャッチ。確かに、冬場と違って風邪をひくことは減るけど、果たしてこの噂は本当なのだろうか?

「年間でもっとも健康な月とは言い切れませんが、6月ごろから発症数が減り、夏場の発症数が少なくなる病気は多いですね」

そう教えてくれたのは、医学ジャーナリストの植田美津恵さん。具体的にはどんな病気が減るのだろう?

「厚生労働省の人口動態統計特殊報告(平成16年)によると、狭心症や心筋梗塞など心疾患での死亡者は6月が3556人。その後9月まで3500人前後で推移し、年間でもっとも少ない季節となり、もっとも多い1月(5694人)と比べて約4割も減るのです。脳血管疾患も1月が4229人ともっとも多く、6月は3090人と少なくなります。同じように、インフルエンザも1月に流行のピークを迎えますが、夏に向かうにつれて発症数は減り、6月ごろからウイルスが検出されなくなることが多いです」

確かに心筋梗塞などは冬場のイメージがあるし、インフルエンザも騒がれなくなるから、病気が少ないと感じるのかも。

「ただし、6月に増える感染症もあります。それが食中毒。東京都福祉保健局がまとめた食中毒発生状況によると、2013年の月別患者数がもっとも多かったのが6月で、262人に上ります」

湿気の多い時期になると、食べ物が傷みやすくなるからだろうか。

「そうですね。湿気の影響で食品に発生するカビも食中毒の原因になりますし、鼻炎などのアレルギー、カビを媒介とするたむしや水虫、カンジダなどの感染症などカビを媒介とする病気も発症しやすくなります。ほかにも、イネ科のカモガヤやオオアワガエリが育つ時期なので、イネ科の花粉症の症状も出てきます」

カビ関連の症状を予防するための対策はないの?

「カビをそもそも発生させないように、部屋の風通しをよくして清潔に保ちましょう。食品も適切な保存法でカビを発生させないようにし、消費期限を守ること。また、体温を高くすることで抵抗力がアップするので、夏場でもしっかり湯船に浸かることをオススメします」

「病気が少ない月だしへっちゃらだ!」と油断せず、健康な生活を過ごせるように対策しようっと。
(有竹亮介/verb)

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