「たくましい」「ビロードの」etc.

ワイン独特の表現 あの意味は?

2014.07.09 WED

マンガやドラマに登場するソムリエって、ドラマティックな言葉でワインを表現しますよね? あの独特な表現って一体なに? イタリア在住のソムリエ・林基就さんに聞きました。

「あの表現は『テイスティング・コメント』と呼ばれるものです。大きく分けると、ワインの外観、香り、味わいの3つの要素を表現していて、ワインの情報を客観的に伝えています。ワイン文化はヨーロッパで発展したため、日本人にはなじみの薄い表現も多いのですが、異なる国籍・文化を持つソムリエ同士が意見交換をする際には、大変便利な共通言語なんですよ。ちなみに、マンガやドラマにあるような文学的な表現はめったにしません(笑)。ほかの人が理解できる客観的な表現が大切です」(林さん)


あれはフィクションだったのね…。でも裏返せば、学べば私たちも「ソムリエっぽい」言い回しができるってこと! そこで、よくある表現を一部教えてもらいました。

「味の表現が使いやすいでしょうね。甘みが目立つワインには『なめらかな』『ゆったりとした』『とろみのある』などを、苦みがあるワインには『角のある』『ごつごつした』『ざらざらした』『心地よい』などを、酸味が目立つワインには『きりっとした』『若いニュアンスの』『生き生きとした』などの表現を使います。また、香りに対しては『豊かな』『力強い』『芳醇な』『閉じている(時間が経つと香りが強まる場合)』『控えめな』などが使われます」(同)

最後に、林さんによるテイスティング・コメントをご覧あれ!

「色合いは濃い赤色。ブラックチェリー、ブラックベリーなどの香りから始まり、ナツメグ、シナモンなどのスパイス香や、プラム、フミレなどの華やかな香りが何層にも重なって感じます。ビロードのようになめらかな舌ざわりですが、味わいは非常に濃く、自然で長い余韻が続きます」(「“Ombrone”Sant’Antimo Rosso DOC 2007」へのコメント)

うーん、カッコいい!! 香りを何かにたとえて言ってみるだけでも、通っぽく聞こえるかも。ちなみに、ソムリエの人たちが使う『アロマパレット』という香りのサンプル集は、私たちも入手可能。かいで、覚えて、使ってみよう!(富永明子)

※この記事は2011年1月に取材・掲載した記事です

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト