「運も実力のうち」は事実なのか…

成功する人の共通点「運の捉え方」

2014.08.04 MON


「たとえば遊びでサイコロを振って、当たり目が5回連続して出たときに、『無駄なことで運を使っちゃったな』と感じる人は、予期後悔をしやすい人といえるでしょう」(村上さん) 写真提供/AFLO
「運も実力のうちですから」

スポーツ、ビジネスなどの分野で結果を残した人から、ときどき聞かれるこの言葉。特に結果も残してなければ、運があるとも思えない立場からすると、「それって結局ものの考え方なのでは」とも思ってしまうが、これって実証できたりするのだろうか。

「運自体は科学的に実証できるものではありませんが、主観的な『運の捉え方』の違いによって、物事の決断や考え方に変化が生まれるのは事実です。『運も実力のうち』というのは『運に個人差がある』とする考え方の一例で、日本人の実に8割もの人が同様の考え方を持っています」

そう話すのは、社会心理学の側面から運の認知について研究している、神戸山手大学の村上幸史准教授。ではその「運の捉え方」の違いによって生まれる変化とは?

「たとえば『一人の人間の運は総量が決まっている』と運を一定量のものと考える人や、『運を無駄遣いしちゃった』などと運を減少するものと考える人は、『予期後悔』をしやすいことがわかっています。予期後悔とは、結果が生じる前に想像する後悔のことで、たとえば幸運なことが続くと『次は失敗するかも…』というように、事前に悪いことが起こると考えてしまうのです。この考え方でリスクを回避できる場合もあるため、一概にネガティブ思考とはいえませんが、取り越し苦労が多くなる面はあるかもしれませんね」

たしかに「人の運は総量が決まっている」とか「無駄遣いした」とか考えていても、あまりいいことは起こらなそうな気が…。では逆に「自分に運を呼び込む」ような運の捉え方、考え方もあるのだろうか。

「運を呼び込むという話とは少しズレるかもしれませんが、『自分は運が強い』と信じて成功した人は、同時に努力を重視する傾向があることもわかっています。彼らは最大限の努力をした結果として、自分に運が向いてきた…と考えるのでしょう」

自分に運があると信じて、努力を続けられるポジティブさを「実力」と考えれば、たしかに「運も実力のうち」といえるのかも!?
(古澤誠一郎/Office Ti+)

※この記事は2010年08月に取材・掲載した記事です

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