出世と性欲は正比例?

「英雄色を好む」は本当か?

2014.08.08 FRI


不倫騒動会見に臨むタイガー・ウッズ。歴史に名を残すような「英雄」は、スキャンダルのスケールも壮大です 写真提供/gettyimages
古くからある「英雄と呼ばれる優れた人は、女色を好む傾向が強い」という説。最近でも、タイガー・ウッズやイタリアのベルルスコーニ首相など、浮名を流す著名人は枚挙に暇がない。はたして「英雄色を好む」は本当なのか、大ヒット中の『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』の著者、宋美玄先生に聞いた。

「英雄のように出世する人ほど性欲が強いかどうかは、具体的な研究では明らかになっていません。ただ、出世とホルモンは関連することが、スイスの経済学者、エルンスト・フェールが行った『社会的地位仮説』実験によってわかっています」

「社会的地位仮説」は、精通を促すなど男性の生殖能力を形作る、通称“男性ホルモン”、テストステロンの濃度が高い人ほど、出世しようと努力するのではないか、というもの。出世をするためには無用な社会的対立を避け、周囲に公平な態度で接し、相互協力することが近道になるという考え方が前提になっており、テストステロンが濃い人ほど対立を回避し、公平な分配をすることが、実験で明らかになったのだという。

このほかにも、例えば科学雑誌『米国科学アカデミー紀要』では「儲けが大きいトレーダーはテストステロン値が高い」という研究結果が発表されるなど、テストステロンが社会的な成功の鍵を握ることを示すデータは多い。ただ、ここで注意したいのは、テストステロン値が高い=性欲が強いではないこと。

「性欲を司るのはテストステロンとされていますが、詳しいことはわかっていません。性に貪欲な、いわゆる肉食系の人がなぜそうなったかというと、遺伝や後天的環境などさまざまな要因によると考えられ、趣味嗜好と同じように十人十色なのです。ただ、歴史上の英雄の評伝や小説などを読むと、やり手の男ほど性欲旺盛というケースが多く、出世と性欲が正比例するというのは興味深い仮説です。気になるのは、その仮説を体現した人の人生が必ずしも幸せとは限らないことですね…」

一部の報道では離婚の慰謝料が7億ドルにも上るといわれるタイガー・ウッズをはじめ、女性関係に足をすくわれる「英雄」は少なくない。逆に言えば、出世する人ほど自分の性欲には注意した方が良いってこと。大きな夢や野心を持っているキミ、くれぐれも下半身の暴走には気をつけて!
(佐藤太志/GRINGO&Co.)

※この記事は2010年08月に取材・掲載した記事です

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