怪談、心霊写真etc.と、昔はいろいろあったけど…

お化け関連のTV番組減少の理由

2014.08.09 SAT


「写ってる!」「写ってない!」とワー! キャー!言ってたころがちょっと懐かしい…。ちなみに今回のお話は、あくまで一説です。宜保愛子や織田無道などのカリスマがいなくなった、子どもがテレビを観なくなった、など諸説あるみたい 写真提供/GettyImages
連日暑い日が続き、夏も本番になってきました。子どものころを思い返すと、この時期は怪談番組、特に読者投稿の心霊写真を取り上げるような特番を観て、ヒンヤリした気分になった記憶があります。

でも、最近はこの手の番組が減ってしまって、ほとんど観る機会がありません。怪談好きとしては、ちょっとさみしい。これってなぜなんだろう?

「理由は2つあると思います。結論からいうと、映像技術の進歩とクレームの増加が大きかったのでしょう」

そう教えてくれたのは、キー局で番組の編成にかかわっていたYさん。まず、「映像技術の進歩」で、なんで心霊番組が減ってしまうんですか?

「“心霊現象”を捉えたとされる写真やビデオには、意図的なコラージュ、機器の不調や光の写り込みなど、技術的に結論を出せるものがたくさんあります。現在では素人でも比較的簡単に解析できてしまうので、番組を放送すると、ネット上で“この心霊写真はニセモノ。ヤラセ番組だ!”と批判を受けてしまう可能性があるんです。かといって、放送前のチェックを厳しくしてしまうと、番組として成立する点数の写真やビデオをそろえるのが難しくなる。スピリチュアル系の番組が増えたのは、“証拠”を提示する必要がないから、という側面もあると思います」

なるほど。不思議な写真を集めて取り上げる、というだけではダメになってしまったんですね。それでは、「クレームの増加」というのは?

「どの業界にもいえることだと思いますが、いまは消費者の目が厳しい。BPO(放送倫理・番組向上機構)に対して、“子どもが怖がって夜泣きが酷くなった!”みたいなクレームもあれば、“こんな話、ウソに決まっている。誤った情報を発信するのか”なんて苦情も寄せられてしまいます。そもそも、心霊番組はそれほど高視聴率が期待できるものではないので、以上2つの理由を踏まえて『面倒だからやらなくなった』というのが大きいのではないでしょうか」

うーん、怪談好きとしてはちょっとさびしいですけど、聞いてみると納得です。心霊や怪奇現象の類は、いずれ放送に乗らないアングラなものになってしまうのでしょうか。怖い話で納涼体験がしたい人は、8~9月にかけて全国各地で行われる“怪談イベント”に参加してみては?
(小山喜崇/blueprint)

※この記事は2011年08月に取材・掲載した記事です

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