秋は運動会の季節ですが…

対抗戦はどうして「紅白」なのか

2014.08.19 TUE


運動会の定番アイテム、紅白帽は、赤白帽や体育帽など、地域によって様々な呼び名があるとか 写真提供/getty images
夏の暑さもようやく落ち着き、スポーツの秋がやってきた。小学生や中学生のころは、運動会や体育祭で紅組と白組に分かれて勝敗を競い合ったけど、ここでふとギモン。運動会もそうだけど、年末の「紅白歌合戦」や野球の「紅白戦」のように、2つのチームで戦うときは「紅組」と「白組」に分けられるのが一般的。なぜたくさんの色があるなかで、紅と白に分けられるようになったのだろう? 国際日本文化研究センターの教授で、『日本の文化ナショナリズム』などの著者、鈴木貞美先生に聞いた。

「諸説ありますが、源平合戦が由来というのが最も有力ですね。源氏が白、平氏が紅の旗印を掲げて戦ったことから、対抗戦において紅白が用いられるようになったといわれています」

確かに『保元物語』には、「源平両家の郎等、白旗、赤旗をさして、東西南北へはせちがふ」とある。そしてさらなる説を調べると、紅と白は紅白幕や紅白餅、花嫁衣装などに用いられるように、昔から縁起が良いとされている2色だったので、組分けに利用しやすかったという資料もあったが…。

「おめでたい色とされている紅白が、対抗戦の由来に結びつくとは考えにくいのではないでしょうか。源平合戦説が有力といわれるもうひとつの理由に、騎馬戦があります。紅白に分かれ、人を騎馬と武将に見立てて戦うこの競技も、合戦がモチーフになっているのではないかといわれています」

ところで紅と白は、「日の丸」に代表されるようにボクらにはなじみ深い色だけど、紅白は日本独自の文化なのだろうか。

「例えばヨーロッパで生まれたボクシングやレスリングの場合、色分けは紅と青ですし、紅と白で分ける国は珍しいと思います」

鈴木先生いわく、ユニホームではなく、ハチマキで色分けをする学校が多いのも日本ならではとか。考えてみれば、ハチマキも騎馬戦の定番アイテム。これをふまえると、武将同士の戦いのイメージが騎馬戦になり、紅軍と白軍で戦った源平合戦になぞらえられたという説は、確かに納得できるかも。
(中山秀明/GRINGO&Co.)

※この記事は2010年09月に取材・掲載した記事です

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