大人になるための特別な存在...

元は薬!?コーヒーの上手な淹れ方

2014.08.20 WED


コーヒーの豆は大きく分けてロブスタ種とアラビカ種の2種類。日本で飲まれるブルーマウンテンやモカ、トラジャ、マンデリンなどはすべてアラビカ種なのだとか 写真提供/getty images
思い返せば、ブラックコーヒーを頼むようになったのは『ツイン・ピークス』で、カイル・マクラクランがいつもチェリーパイとともに飲んでいたからだし、村上春樹の作品を読むと、そこに描かれた料理とコーヒーがどうしても味わいたくなった。まあ、なんというか、僕たちにとってコーヒーは、ちょっと背伸びして大人になるための特別な存在だったのだ。

そんなこんなで毎日のように飲んでいるコーヒーだけれど、よく考えたら意外に知らないことだらけ。ということで、日本コーヒー協会の専務理事・西野豊秀さんに気になるコトを尋ねてみた。ずばり、高いコーヒーほど美味しいと考えていいのでしょうか?

「人それぞれの好みなのでなんとも言えませんが、一般的な高級品といえばブルーマウンテンです。ブルーマウンテン山脈の標高800~1200mという限られた産地からのみ採れるために値は張りますが、香りは高く、酸味や苦味などのバランスも優れていますね。ちょっとマニアックなところでいえばコピ・ルアク。これはインドネシアのジャコウネコのフンから未消化の豆を取り出して洗浄、焙煎したもので、高いものは100g3万円にもなります。こちらも稀少なため高級で、独特の香りがあるとされていますが、私は…(笑)」

なるほど、値段だけでは判断できないものもあるということですね。ところで、世界のユニークな飲み方ってありますか?

「実は、世界を見渡しても私たちが知っているスタンダードなコーヒーとエスプレッソがほとんどなんです。少し変わったところでは、独特のアルミフィルターで濃いめに抽出し、練乳を加えて飲むベトナムコーヒーや、水から煮立てて上澄みを飲むトルココーヒーなどがありますね」

ほうほう、コーヒーの飲み方はほぼ万国共通ということですか。では、家庭で淹れるときのコツってありますか?

「まず豆を焙煎後できるだけ早く使うことですね。少量ずつ購入し、できれば1週間くらいで飲み切るといいですね。あと簡単なところでは、水道水の使用がおすすめです。空気を含んでいるほうが豆のエキスをうまく引き出してくれるので、一度熱処理したミネラルウォーターよりも適しているのです。そして、淹れる際の湯温ですが、沸騰後少し冷まして90度前後で淹れると美味しくなりますよ」

ほかにも、コーヒーはもともと薬として用いられていたとか、インスタントコーヒーの紙フタは残さずめくりとってしまったほうがいいとか、いろいろご教示いただいた。でもまあ、そんな話はおいといて、ここらでコーヒーブレイク。
(静浩太/サグレス)

※この記事は2010年09月に取材・掲載した記事です

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