海外でもクラゲの“ハイシーズン”が!?

なぜ盆明け大量発生?クラゲの生態

2014.08.22 FRI


お盆を過ぎてから、海で泳ぐにあたり気をつけたいのがクラゲ。なぜかお盆明けに大量発生するアイツらは、いったいどこからやってくるのだろう?

東邦大学理学部・東京湾生態系研究センターによれば「日本の海に出没して人を刺すクラゲの多くは『アンドンクラゲ』『アカクラゲ』『カツオノエボシ』の3種類。中でもアンドンクラゲによる“被害”が最も多い」とのこと。強い毒性をもち、複数回刺されると「アナフィラキシーショック」という重度のアレルギー反応を引き起こすこともあるという。

そんな恐ろしいアンドンクラゲ。お盆明けに群れをなして日本の海へやってくるのかと思いきや、じつはそうではない。実際には一年中生息しているのだが、ポリプ期と呼ばれる子供の状態から“大人”の姿に成長するのがちょうどお盆明け。そのため、この時期になるとクラゲの被害が多発するのだ。

一方、海外においても毒クラゲが発生しやすい時期があるようだ。南半球のオーストラリアでは国内全土のビーチに生息する「ブルーボトル」(日本名:カツオノエボシ)をはじめ、多種多様なクラゲが11月から5月までの長期にわたって発生。また、ハワイには一年中生息、ホノルル市ではほぼ毎月「クラゲ注意報」が発令される。ちなみに、ハワイでは満月から10日前後にクラゲが大量発生することが多い。日本におけるお盆のように、ハワイでは満月がクラゲ警戒の目安になっているという。

しかし、日本にはお盆明けでもクラゲを気にせず泳げる海もある。南伊豆・弓ヶ浜のペンション「カームタイム」は「お盆すぎでもクラゲがでない★海水浴okプラン」と題し、まだまだ泳ぎ足りない海水浴客の来訪を呼び掛けている。

「この時期は、お盆が明けてもまだ泳ぎたいというリピーターのお客様がたくさん来てくれます。このあたりは潮の流れが速いため、クラゲは浮遊しにくいといわれているようです。まったく生息していないわけではありませんが、20年間ペンションをやっていて、刺されて帰ってきたお客さんは一人もいませんね」

ただし、同じ伊豆でも潮の流れが穏やかなビーチにはやはりクラゲが発生するという。遅めの海水浴を安全に楽しむなら、現地の観光協会などに「クラゲ情報」を問い合わせてから出かけるといいだろう。
(榎並紀行)

※この記事は2011年09月に取材・掲載した記事です

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