昔はよく触れたなって思わない?

大人になると虫が苦手になるワケは

2014.09.02 TUE


息子や娘の影響で興味が再燃する大人もいるとか。こんなボクにも子どもができたら、虫が触れるようになるのかも!?
先日オフィスに蛾が侵入! なんとかティッシュで捕らえて外に逃がすも、心臓はバックバク。子どものころはカブトムシやバッタなどを素手で捕まえて遊んでいたのに、今では気持ち悪さすら感じる始末。いったいなんでこんなに変わってしまったんだろう? このギモンを解くべく、発達心理学や精神科医の先生に尋ねてみた。

・・・が、“大人と昆虫”についての専門的な研究はされていないらしく、どの先生方も取材に応じてはくれなかった。そこで、昆虫写真家の草分け的存在として知られ、『昆虫の世界へようこそ』などを上梓する海野和男さんに聞いたところ、こんな答えが返ってきた。

「昆虫は羽や触覚など人間にはないものを持っていますし、6本の足で人間にはない動きをするので、そもそも私たちにとって異質な存在なんです。でも子どもには知的好奇心があるので、逆に興味を持つんですよ。やがて大人になるにつれてその好奇心が薄くなり、昆虫に触れる機会がなくなっていくと、本来の異質で気持ち悪いという感情により、苦手になっていくのです」

なるほど。とはいえこの答えは想定内。と思っていると海野さんはこう続ける。

「例えばテントウムシのように、外敵から身を守るために色や斑点などを進化させ、“気持ち悪く思わせる”ようにしていったという過程が昆虫にはあります。なので、人間が気持ち悪いという感情を持つのはある意味必然といえるでしょう。ただ、“慣れ”という部分ももちろんあり、イナゴやハチノコを佃煮にして食べる文化がある長野などでは、虫が苦手な人は都会ほど多くないようです」

同じようなことでいえば、タコが気持ち悪いという国がある一方、日本人は平気で食べられるように、食文化と苦手意識には密接な関係があるようだ。

「昆虫図鑑を読むなど、日ごろから虫に触れる機会があれば、苦手意識も解消されていくと思いますよ。子どものころのように少しでも興味がわいてきたら、博物館や採集に行くなど、ぜひ興味をふくらませてほしいですね」

いつまでもゴキブリを怖がっていては職場の女子にもカッコつかないし・・・まずは図鑑を買うところから始めてみようかな。
(中山秀明/GRINGO&Co.)

※この記事は2010年10月に取材・掲載した記事です

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