猫にマタタビ、キウイ、イヌハッカ!?

あの動物の意外な大好物

2014.09.12 FRI


マタタビの木の枝で酔っ払う猫。恍惚状態は個体差があるが10~30分ほど持続する。なお、マタタビは同じネコ科のライオンやトラなどにも効果があるそうだ
「猫にマタタビ」っていう言葉、ありますよね。猫にマタタビを与えると、なめたり、噛んだりして、恍惚状態になる…そこから転じて、「相手に与えると効果的であること」のたとえとして、ことわざになったりしています。と、ここで疑問。実際に猫にマタタビを与えたら本当にそんな状態になるのでしょうか? よこはま動物園ズーラシアの深田梨恵さんに聞いてみましょう。

「マタタビは葉や実、茎の中に、『マタタビラクトン』と『アクチニジン』という2つの成分を含んでいます。この成分が、猫の中枢神経を麻痺させ、体をくねらせて酔っぱらったような状態にさせることが分かっています」

そうなんですか。猫に与えると同様の効果を示すものとして、マタタビのほかにも、キウイフルーツの木の根や葉、イヌハッカというハーブの一種もあるのだとか。それでは、猫以外の動物にもそうした麻薬的効果を持つ例はありますか?

「『ブタにトリュフ』。トリュフは、オスのブタが発情期に出すフェロモンに似た匂いがするため、ブタが夢中になって食べるようです。あとは、『犬にミミズ』。道にひからびたミミズがあると、その上をうれしそうにイヌが寝転がります。ほかの強い匂いを体に付けて自分の匂いをカモフラージュする、野生のときからの習性だといわれています」

モノは違えど、猫以外にもあるんですね。一方で、「あげては危険」という例もあるとか。

「日本の山地に自生するツツジ科の、アセビという植物。漢字で『馬酔木』と書くのですが、文字通り、馬に葉を食べさせると脚がしびれて、酔っぱらったようになるそうです。しかも、猫が示す単なる酔っぱらった状態とは違い、有毒成分の『グラヤノトキシン』がこの作用を引き起こしているので、絶対にあげてはいけません」

なるほど。一見気持ち良く酔っ払っているように見えても、そうじゃないケースがあるんですね。もっとも、マタタビだってむやみに与えると猫の健康を害する恐れがあるので、飼い主の皆さんは気をつけましょう。
(伊藤 裕/GRINGO&Co.)

※この記事は2011年11月に取材・掲載した記事です

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