人気の“大人女子マンガ”を恋愛カウンセラーが分析

マンガで探るアラサー女子の心理

2014.09.20 SAT


『喰う寝るふたり 住むふたり』(徳間書店、写真中央)最新2巻まで発売中!
子どもの頃、女子は自分と同年代の主人公が恋をする少女マンガに夢中だった。主人公に自分をなぞらえ、「こんな恋をしてみたい!」という願望をマンガのなかに投影していたのだろう…。大人になった彼女たちに支持されるマンガを読み解けば、彼女たちがオトコに求めるものが見えてくるかも! これは男子も要注目!

そこで、まずはヴィレッジヴァンガード下北沢店に、25歳~34歳の女性に人気の“大人女子マンガ”を聞いてみたところ、以下の4作品の名前が挙がった。

◯『喰う寝るふたり 住むふたり』(日暮キノコ)
交際10年、同棲歴8年のアラサーカップルの日常を描いた作品。1話完結型だが、1話が前編・後編に分かれており、同じ出来事を男女両方の視点から描いているのが特徴。

◯『いつかティファニーで朝食を』(マキヒロチ)
28歳の主人公・麻理子は、7年同棲していた彼氏に見切りをつけて、“美味しい朝食が食べられる充実した生活”を目指すことに…。実在のお店を巡りながら、朝食に癒やされるアラサー女子を描いたヒューマンドラマ。

◯『きょうは会社休みます。』(藤村真理)
彼氏いない歴&処女歴33年のOL、青石花笑。ひょんなことからイケメン大学生・田之倉と出会い、あれよあれよという間に付き合うことに。30代にして初めての恋愛に奮闘するシンデレラストーリー。

◯『昭和元禄落語心中』(雲田はるこ)
昭和を舞台に、落語家の素顔を描き出すヒューマンドラマ。孤高の大名人・有楽亭八雲、そこへ弟子入りした元ヤクザの与太郎と、八雲の親友であり、伝説の落語家といわれた「助六」の忘れ形見・小夏の奇妙な共同生活。

これらの作品には、どんな女性の願望が隠されているの? 恋愛科学カウンセラーの荒牧佳代先生に聞いた。

「働き始めてから数年経った女性は、仕事面で責任ある立場になる人や、プライベートで結婚や出産を経験する人などが混在する、人生の選択肢や悩みの多い年代です。そんな年代の女性には“リアル+ちょいファンタジー”の要素がある作品が求められ、ウケるんですよ」

確かに、リアルな現実に直面する年代…。でも、“ちょいファンタジー”って?

「例えば、『喰う寝るふたり~』には、純粋に彼女のことが大好きな癒やし系の彼氏“のんちゃん”が登場します。彼は不器用だけど、自分の気持ちを押し付けずに仕事で疲れた彼女を気遣う優しい男性。彼が、この作品の“ちょいファンタジー”要素です。子どもの頃に読んだ少女マンガのように“学校一のイケメンで人気者”みたいな完璧男子は登場しませんが、現実にいそうで、なかなか出会えないレベルの“イイ男”が登場するんです。この年齢層の女性が求める“イイ男”は、何かを女性にしてもらった時にきちんと『ありがとう』が言えるとか、ちょっとした気遣いができる男性なんですよね」

『いつかティファニーで~』には、“一緒においしく朝食を食べられて、なんでも相談できる女友達がいる”という『SEX AND THE CITY』のような状況がちょいファンタジーなんだとか。また、この4作品のなかでは『きょうは会社~』が最もファンタジー要素が強く、女子の願望が表れているそう。

「ちなみに、『昭和元禄~』は、いわゆる“仕事に生きる男”のドラマ。男性のように仕事だけに人生を懸けることは、女性にとっては現実的に難しく、ファンタジーのような生き方。だからこそ、女性は仕事に生きる男性に魅力を感じるんですよ」

子どもの頃より現実的になっていく一方で、どこかで“ちょいファンタジー”な展開も求めてしまうのが乙女心。早速マンガを読んで、勉強します!
(オカモト犬助/short cut)

※この記事は2013年9月に取材・掲載した記事です

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト