ペットと寝る人の6割、睡眠の質が低い!?

「睡眠」研究リポート 注目9選

2014.10.02 THU


快眠を得たければ、目覚まし時計ナシの生活にしてみては?
睡眠に関する研究は世界各地で様々なものが行われている。真面目なものから、オモシロいものまで、思わず人に教えたくなる研究結果をご紹介しよう。

■長すぎ短すぎな睡眠は「うつ病」のリスクが倍増する!?
1700人強の双子の成人を対象にしたアメリカ・ワシントン大学の調査によると、1日あたりの睡眠時間が7~9時間のグループでは、うつ病の症状に対する遺伝子的影響は27%にとどまったのに対し、5時間睡眠だと約2倍の53%にも及んだという。一方、10時間睡眠でも49%という数値が出ており、睡眠時間は短すぎても長すぎてもうつ症状に関する遺伝子が活性化され、リスクを高めてしまうようだ。適度な睡眠時間の確保こそ、最大のうつ病予防法?

■「上質な睡眠がとれている」の思い込みだけで脳は活性化する
アメリカ・コロラド大学が学生を対象に行った実験によると、「上質な睡眠がとれている」と“ウソ”の情報を伝えた学生は「上質な睡眠がとれなかった」と伝えられた学生に比べ、記憶力・注意力測定テストで圧倒的に優れた結果を出したのだとか。つまり、実際はどうであれ、「よく眠れた」と思い込むことで脳が活性化するプラシーボ効果といえる。ということは、自分に「よく眠れた」と暗示をかければ睡眠不足でもパフォーマンスは落ちない?

■必要な睡眠時間は男女で20分違う
男性と女性では脳の働きに違いがあり、特に女性の方が複数のことを同時にこなす“マルチタスク機能”が優れているのは有名な話。そして、マルチタスク機能により疲弊した脳機能を回復させるためには、より多くの睡眠時間を欲するという。これはイギリス・ラフバラー大学睡眠研究センターのジム・ホーン教授が明らかにしたもので、平均すると約20分、女性は男性よりも眠りが必要とのこと。

■目覚まし時計で起きると昼間に眠くなる
国立精神・神経医療研究センターの研究結果。平均年齢41歳の男性15人に5時間の睡眠を4日間連続でとってもらい、目覚まし時計を使う場合と使わない場合を比較した。すると、4日目に行った覚醒度を測るテストでは、目覚まし時計を使わなかったグループの方が、朝は12ポイント、午後2時点では20ポイントも覚醒度が高いという結果が出たとか。日中の睡魔に悩んでいる人は、目覚まし時計を使わないで起きるよう、こころがけてみてはいかがだろう。

■1.5 時間の昼寝はひと晩の睡眠と同じ効果がある
アメリカ・カリフォルニア大学のサラ・メドニック氏の研究で、昼寝と夜の睡眠の効果を比較したところ1時間半の昼寝はひと晩の睡眠に等しい効果があることがわかったという。10~20分程度の昼寝でも十分効果は期待できるとしており、福岡県の高校では毎日15分の昼寝を取り入れて成績が急上昇したという別の研究成果もある。昼休みに少し仮眠を取るだけで、午後の仕事がこれまで以上にはかどる…!?

■ペットと一緒に寝る人の6 割は睡眠の質が悪い
ペットを飼っている人なら、同じベッドで夜を過ごすこともあるだろう。だが、これは快眠にとっては逆効果。アメリカのドゥズルル博士の研究では、ペットと一緒に寝る人のうち30%が夜中に目を覚まし、63%が質の悪い睡眠しかとれていないとか。睡眠中、ペットが動いたり鳴いたりすることや、アレルギー反応がその原因。少しさびしくても、ペットと離れて寝た方が快適な睡眠がとれるのだ。

■“窓際族”は上質な睡眠をとることができる
アメリカ・イリノイ大学の研究によると、窓のない部屋や太陽光がほとんど入らない部屋で働いている人は、そうでない人と比べて睡眠時間が46分短いという結果が。逆に言えば、窓の近くで太陽光を浴びながら仕事をしていれば夜もぐっすり眠れるわけだ。さらに、そうした“窓際族”は生活満足度も高いとの調査結果に。太陽光には覚醒作用があることはよく知られているが、質のよい睡眠と暮らしにも大きな役割を果たしているのだ。

■睡眠時間が長い人ほど太りにくい
アメリカ・ペンシルバニア大学の研究チームが睡眠時間と食事の関係を調査したところ、睡眠時間が9時間以上の人はカロリー摂取量が少なく、飲酒量が多い傾向にあった。一方で睡眠時間が6時間以下の人は、食事内容がワンパターンで高カロリーという傾向が見られた。つまり、睡眠時間が長い人ほど太りにくいということ。最新の研究では、睡眠不足状態だと食欲抑制につながるホルモンの分泌量が減り、食欲増進につながるホルモンの分泌量が増えることも明らかになっている。ダイエットの第一歩は、しっかりと眠ることのようだ。

■十分な睡眠時間で運動能力は向上する
アメリカ・スタンフォード大学で、バスケットボールの選手に睡眠時間を約2時間長くとるように指示して前後での運動能力を比較したところ、ダッシュやフリースローなどの記録に明らかな向上が見られたという。さらに、練習や試合に対する意欲も上向きになった。この研究を行ったシェリー・マー氏は、「寝ることで運動能力がアップしたのではなく、本来の運動能力が発揮できた」という見解を示している。睡眠には体の疲労を回復する役割がある。睡眠時間が短く疲労の回復が十分でなければ、本来のパフォーマンスが発揮できないのも当たり前なのかも。

いち研究結果にすぎないものの、生活にも役立てられそうなものも。諸説を試して、よりよい眠りを実現してみる?

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