液体と粉末の使い分けにはどんな意味が?

カップ焼きそば ソースの秘密

2014.10.01 WED


「マルちゃん」の「昔ながらのソース焼そば」。液体と粉末、それぞれ好みはありそうですが、液体・粉末併用商品も含めて、カップ焼きそばファンの好みに合うように作られているんですね
数あるカップ麺のなかでも不動の人気を誇るカテゴリーが「カップ焼きそば」。かくいう筆者もファンの1人で、無性に食べたくなることもしばしば。だが最近、妙に気になることが。カップ焼そばのソースには、なぜ液体と粉末の両タイプがあるのか? 両者は意味があって使い分けられているのか? 明星食品の広報に聞いてみた。

「液体タイプは油分を使用しているために麺がなめらかになり、混ぜやすくなります。いわゆる『コク』と呼ばれる深みのある味わいを出しやすいのが特徴ですが、粉末タイプに比べてカロリーはやや高めです。一方の粉末タイプは混ぜにくさはありますが、麺に直接染み込む分食べたときにソースの味そのものの『スパイシーさ』を感じやすい、というメリットがあります。それぞれの良さを生かすために、商品ごとにソースを使い分けていますよ」

ざっくりいえば、「コク」を取るか、「スパイシーさ」を生かすかで分けているということ。「マルちゃん」のブランドでおなじみの東洋水産でも、その使い分け方はおおむね同じだそう。

「弊社の『昔ながらのソース焼そば』は粉末と液体のソースを併用している商品です。これは、コクとスパイシーさをともに楽しんでいただこうと追求した結果です」(東洋水産・即席麺本部 隅田道太さん)

いわゆる「ダブルソース」の商品は、そういうワケがあったのか。では、液体と粉末のソースでは、どちらが先に誕生したかというと「弊社で最初のカップ焼そばは、1975年に発売された液体ソースの『やきそば弁当』です」(隅田さん)とのこと。

同年にはまるか食品の液体ソースを使った『ぺヤング ソースやきそば』と徳島製粉の粉末ソースを使った『金ちゃん焼そば』が発売されており、どちらが先かはっきりと断言はできないものの液体と粉末はほぼ同時期に登場したといえそうだ。

誕生からほぼ同じ時間をかけて、工夫と改良が重ねられてきたカップ焼きそばの液体と粉末のソース。今後は、カップ焼きそばを食べるときにどっちのソースが使われているか注目して、よ~く味わってみたいと思います。
(伊藤 裕/GRINGO&Co.)

※この記事は2011年11月に取材・掲載した記事です

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