子どもの名前だけじゃない!

全国の「キラキラ社名」大調査

2014.10.22 WED


バスの車体側面に神々しく光る「もっこり」の文字。ああ、ネタとして一度は乗ってみたい…。そう、これこそがキラキラ社名の威力なのだ 写真提供/もっこり竹の子観光
ここ数年、話題になることの多い子どもの「キラキラネーム」。名付け親を批判する声も多いが、こうした傾向は子どもに限った話ではない。というのも昨今、いわば「キラキラ社名」ともいうべきユニークな社名を冠するケースが相次いでいるからだ。もっとも、企業名といえば会社の看板。商売的に見れば“目立ってナンボ”の精神はむしろプラスといえるだろう。そこで今回は、日本全国の「キラキラ社名」を調査してみた。

すると、出てくる出てくる。「株式会社見果てぬ夢」(システム開発)、「有限会社赤黄緑青紫(カラーズ)」(HP制作)、「有限会社ヨロシク」(業務用食品)。どうですか。みんな、競い合うようにキラキラしているでしょう。ほかにも、「株式会社人間」(ウェブ制作)などはエスプリが効いているし、「有限会社無限」に至っては禅の境地に達している。

念のために言っておくと、筆者はこうした社名をバカにする気は毛頭ない。ありきたりな社名よりずっと面白いし、インパクトもある。しかし、気になるのは 命名の由来。

そこで「なぜ、その社名にしたのか?」聞いてみることに。まずは、総務業務のアウトソーシングを受ける「株式会社総務部」(大阪市)。

「名は体を表すってことで、業務内容をそのまま社名にしたんです。登記時に法務局の役人を説得するのに半日かかりましたね」(村岡利幸・代表取締役)

電話の第一声が「ハイ、総務部です」だと一気に内線っぽくなる。ややこしくなるので、社内に総務部という部署はないそうだ。

次に、「株式会社△□○」(広島市)。トイレブース・パーティションの製造・販売・施工を行う会社だ。

「この3つの図形で世の中が成り立っているという意味から、創業者が命名しました」(生西健司社長)

なるほど、深い。しかし、あの…読み方は?

「数を数える時、ひぃ、ふぅ、み、よって言うでしょ。三角形の辺の数が『み』で、四角形は『よ』、丸はそのまま。これで『みよまる』と読みます」

たまに「おでん屋さん?」と聞かれるそうだが、「すぐに覚えてもらえるからメリットの方が大きい」とのこと。

最後は、貸し切りバス業を営む「もっこり竹の子観光株式会社」(東京・葛飾区)。

「ありきたりの社名はイヤでね。響きがよくてかわいい名前を考えたら、こうなった」と語るのは、名付け親でもある同社・三瓶久一氏。バスガイドさんの反応が気になりますけど。

「最初は恥ずかしがってたけど、まあ慣れるみたいです。今では、ガイド時に『もっこり』『もっこり』と連呼する人もいますよ」

創業者にしてみれば、会社は自分の子どものようなもの。張り切って「キラキラ社名」をつける気持ちがわかるような気がしてきました。
(石原たきび)

※この記事は2012年10月に取材・掲載した記事です

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