日本はやっぱり胴長短足国なのか!?

足の短い国、長い国はどこ?

2014.10.24 FRI


データ出典:国際標準ISO 7250-2:basic human body measurements for technological design - part 2: Statistical summaries of body measurements from individual ISO populations
先日、目の前を歩いている白人さんのマネをしてガードレールをまたごうとしたら、股間を痛打。ぐふっ、ホント、外国人って足が長くてうらやましいですよねぇ。やっぱりぼくら日本人って、世界的に見ても「胴長短足」の部類に入るのでしょうか?

「世界各国の股下高を比較する計測精度の高いデータはありませんが、世界8カ国の平均身長と平均座高に関するデータならあります。身長-座高を下肢の長さと仮定すれば、大まかな傾向が分かるのではないでしょうか」とは、人間の身体や行動、生活を調査分析する独立行政法人『産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター』上席研究員の河内まき子さん。

というわけで、同センターから提供いただいた各国男性の数値は表の通り。

……どうです? 限られたサンプルながら、アフリカ>欧米>アジアと傾向が見えてきました。確かにそんな実感はありますが、どうしてこうなったのでしょう?

「一般的には“環境への適応”で説明されています。“体熱放散”は体表面積に、“体熱生産”は体積に比例するので、体のサイズ(体積)に対して相対的に体表面積が大きいと体熱を放散しやすく暑い気候で有利。逆に体積に対して体表面積の割合が相対的に小さいと寒い気候で有利という考え方ですね」(同)

相対的に体表面積が大きい体型、といいますと?

「相対的に体表面積を大きくするには、四肢が長くやせた体型にするか、身体自体のサイズを小さくすればいい。反対に、相対的に体表面積を小さくするには身体サイズを大きくするか、四肢を短くずんぐりむっくりした体型にするのが効率的です。つまり、アフリカ系は暑さに適応した体型、モンゴロイド系は寒さに適応した体型だ、ということになりますね」(同)

つまり僕らは、なるべくしてずんぐりむっくりに設計されちまっているということですね。ちなみに、見た目の良し悪しはともかく足が短いことによるデメリットはあるのでしょうか?

「特定のスポーツでの有利・不利があるかもしれませんが、日常的な運動においては特に問題ないでしょう。ただ、ヨーロッパ製の衣服の袖丈が長い、アメリカ製のイス座面が高すぎる……など、異なる体型の集団を想定して作られた製品が体に合わないということはありますね」(同)

う~ん、まぁ、そのくらいのデメリットなら甘受しましょうか。今さら悩んだところで、足が伸びるわけでもありませんしね。
(吉原 徹/サグレス)

※この記事は2011年02月に取材・掲載した記事です

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