1回の再生で3~5円程度

自作曲で「カラオケ印税」稼ぐ方法

2014.11.20 THU


アーティスト印税とは、実演家の権利であり、著作権使用料には含まれない。著作隣接権といって、CDを出したり、コンサートを開いて実際に演奏したりすることで発生する
過去にヒット曲を飛ばした歌手など、音楽で成功した人は、印税で悠々自適に暮らしている…なんて話はよく聞くもの。オリコンのカラオケランキングの上位に数十週間ランクインし続けると億単位の印税がもらえるなんて話も…! 僕らも自分の曲を作ってたくさん歌えば、もしや印税生活は夢じゃない?

そもそも、印税は1回歌われるといくらくらいもらえるものなんでしょう? 著作権に詳しい音楽関係者にカラオケで発生する印税の仕組みについて、お話を伺った。

「個人で著作権を管理するのは手続きなどが煩雑で難しいため、JASRACなどの管理団体に信託するのが一般的です。管理団体はカラオケボックスなどの店舗から、決められた著作権使用料を徴収し、その使用料を、規定に基づき4半期ごとに権利者へ分配します。具体的には、まず店舗へ楽曲配信を行っている通信カラオケ事業者から“どの曲が何回再生されたか”という利用データを提供してもらいます。次に著作権使用料と利用データを集計し、1曲あたりの分配金額を算出。そして、その金額を規定に基づいて、作詞・作曲者などに分配するという流れです。ただ、著作権使用料も楽曲の再生回数も、1期ごとに変動するため、一概に『1曲何円』とは言えませんね」

著作権使用料とは、俗にいう印税のこと。JASRACが管理しているのは、作詞家と作曲家などの権利のみで、アーティスト(歌唱者)は含まれない。規定では、作詞者と作曲者が1名ずつの楽曲なら、50%ずつ支払われる仕組みになっている。

個人でカラオケ配信ができれば、印税をゲットできる可能性はあるはず。ということで調べてみると、ややプロ向けではあるが「特別有料配信サービス」なるものを発見! エクシング・ミュージックエンタテイメントが運営する事業で、『JOYSOUND』や『UGA』のカラオケに、自分の曲を配信できるという夢のようなサービスだ。

じゃあ、登録した自作曲をカラオケ店で何回も自分で歌って稼ぐ…なんてこともアリなんですか?

「カラオケ店の営業中に歌われるものなら、まったく問題ありません。ただ、それで稼げる著作権使用料は、本当に微々たるもの。副業にするのも、難しいんじゃないでしょうか」

一般的には、カラオケ印税は1回再生につき3~5円などと言われている。例えば、1曲3分の自分の楽曲を2時間めいっぱいお店で歌ったとしても、入ってくる印税はせいぜい200円程度。どう頑張ってもカラオケ代の方が高くつく。有料配信サービスの金額も合わせると、…大赤字だ。

印税生活は、残念ながら素人には夢のまた夢…というのが現実のようだ。
(廣野順子/Office Ti+)

※この記事は2013年11月に取材・掲載した記事です

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