今年も蚊の季節到来!

痒さが刺される部位で異なる理由

2014.11.22 SAT


蚊の種類は一説では世界に3266種類もいるそう。ちなみに写真は、日本で本州を含むそれより南の地域に分布するオオクロヤブカの吸血の様子。この蚊の全長は一般的な蚊のなんと約2倍 (8mm)!
バーベキューや山登りなど、アウトドア活動が増えてくるこの季節。暖かくなるとともに思い出されるのが、蚊の存在です。そこで思い浮かぶ素朴な疑問が、“刺される場所によって痒みが違うのはなぜ?”ということ。指先なんかを刺されると、異常に痒い気がしませんか?

というわけで、蚊の研究や駆除、実験、企業への情報提供を行い、多数の蚊に関する著書がある害虫防除技術研究所・代表の医学博士、白井良和さんに話を聞きました。

「確かな因果関係は証明されていませんが、指先などは“神経が集中しているから痒く感じる”という説があります。その他には、“皮膚が薄い部分”を痒く感じる人もいるようです。ちなみに、個人の痒みの感じ方は、これまで蚊に刺されてきた回数、つまり免疫の状態によって異なります。これまで刺された回数が多い人ほど、痒みや赤みが出にくいという結果もあります」

なるほど。刺される部位を問わず、子どもの頃、元気に外で走り回っていた人は、蚊にも強いのかもしれないですね。では、刺されやすいのはどんな部分ですか?

「ナンバーワンは圧倒的に足です。これは、汗を発しやすい部分であり、ニオイが蚊を引きつけるため。同じ理由により、第2位には手がランクインしています。第3位は顔で、蚊が好む皮脂が多いため刺されやすい。“普段から露出している部分だから”と思われるかもしれませんが、下着姿の被験者で実験をした際に出た結果なんですよ」

裏を返すと、体を清潔に保つのが蚊に刺されないポイントだと。ちなみに、“刺された箇所に爪でバッテンを作るとかゆみが治まる”というのは、やっぱり迷信?

「痛みによって痒みを忘れているだけですね。おまじないのように精神的な効果がると思う人もいるようですが、あまりやりすぎて傷をつけると、細菌が入ってしまうので注意してください」

最後に、“蚊に刺されやすいタイプ”についても知っておきたいのですが。

「蚊は水分や熱、二酸化炭素を感じて人に近づいてきます。そのため、よく汗をかく人や、体温が高い人は刺されやすくなります。端的にいうと、太っている人は水分や熱を発しやすいことと表面積が大きいことから、蚊に刺されやすいタイプと言えます」

お腹回りの贅肉が気になっている人は、蚊に嫌われる体質になるために、夏に向けてダイエット…というのも一石二鳥でいいかも!? 
(山田有紀子/blueprint)

※この記事は2010年05月に取材・掲載した記事です

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