ネパールには1000万円の鍋がある!?

古今東西ごった煮!鍋トリビア8選

2014.11.20 THU


イラスト:本間昭文
鍋料理というのは寛容で、ほとんどどんな素材も受け付けてしまうのが特徴。ということで、日本の鍋料理のルーツから、高級な珍しい鍋まで。古今東西、鍋を囲んで話したくなるトリビアを“ごった煮”感覚で集めてみました。

●素材の進化によって 「鍋」の漢字も変化
「鍋」という漢字は、素材の進化に合わせて変遷を遂げてきた。土器が主流だった時代は土へん の「堝」だったが、鉄器が普及し素材が変わると現在の「鍋」という漢字になったといわれている。

●農具で調理していた江戸時代のすき焼き
江戸時代の文献に登場する初期の「すき焼き」は、鍋ではなく農具の鋤(すき)を使った料理がルーツ。鋤の金属部分を熱し、ハマチなどの魚を焼いて食べることもあったのだとか。

●鍋料理のルーツは江戸時代。当時のスタンダードは「ぼっち鍋」
日本における鍋料理の起源は江戸時代。小さな鍋を七輪にかけた「小鍋立て」がはじまりとされる。当時はひとりで食べるのが普通で、みんなでひとつの鍋を囲むスタイルは明治以降に確立されたもの。

●トロを使った贅沢鍋。江戸時代は庶民の味だった
現代においては高級食材とされるマグロのトロ。だが、江戸時代は保存が利ききにくいため破棄されることも多く、下等な食材とされていた。それゆえ、トロを使った「ねぎま鍋」は庶民の食べ物だったようだ。

●相撲部屋のちゃんこ鍋。牛や豚を使うのはご法度?
力士の食事といえば「ちゃんこ鍋」。その味付けは相撲部屋によりさまざまだが、一般的には鶏がらベースの「鶏のそっぷ炊き」が王道とされている。ちなみに、牛や豚などの四足動物は四つん這い、すなわち「手をついて黒星を喫する姿」を想起させるため、場所中は食べないという習慣も根強く残っているようだ。

●ハンバーグもラーメンも相撲部屋では全部“ちゃんこ”
「ちゃんこ」というと鍋を連想しがちだが、じつは力士の食べ物全般のことを指す。つまり、カレーだろうがラーメンだろうがハンバーグだろうが、相撲部屋の食事はすべて“ちゃんこ”なのだ。

●シメの「おじや」。そのルーツはスペイン?
鍋のシメといったらやっぱり「おじや」。そのルーツは明らかになっておらず、なかにはスペイン料理「オジャ・ポドリーダ」がその語源だなんて俗説も。野菜や肉、そして米を入れて煮込む鍋料理で、確かにおじやっぽい気がしなくもない。

●ネパールには1000万円の鍋がある?
ネパールには鍋をひとつの財産として大事にする文化があり、婚礼の際には各家庭が職人に特注で作らせた鍋を嫁入り道具として持たせる習慣も残っているとか。なかにはダイヤをあしらった1000万円以上のゴージャスな鍋を作る家も。

取材・文:榎並紀行(やじろべえ)

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