疲れているときほどその傾向が強い!?

夜中に濃い味を欲する理由は?

2014.12.09 TUE


体にはよくないだろうなぁ…とわかっていても。夜中になると、なぜか無性に味の濃い食べ物が食べたくなってしまうことって、よくあるのでは? 特に、深夜まで残業した後の帰り道なんて、ラーメン店やコンビニの誘惑に打ち勝つのは至難の業。これって、単なる気のせいではなく、何か理由があってのことなのだろうか?

「気のせいとも言い切れませんね。仕事で疲れていたり、ストレスが溜まっていたりするときに、味の濃い食べ物が食べたくなることはあると思います」

というのは、「未病・亜健康センター(やはら万国クリニック内)」センター長の柯彬(カヒン)先生。人間の味覚については、まだわかっていないことがたくさんあるのだが、

「強いストレスを受けたとき、ストレスを抑えるように働きかける『副腎皮質ホルモン』が分泌されるんですが、塩分を摂ることで、このホルモンの分泌が促進されるといわれているんです」

とのこと。つまり、仕事によるストレスをやわらげようとして、体が「濃い味」を欲するようになるというわけだ。

さらに、「濃い味」を求めるようになる理由には、もうひとつの説があるらしい。

「細胞の新陳代謝に重要な働きをする亜鉛が不足することで、味を感じる『味蕾(みらい)』という器官が衰え、食べ物の味が感じにくくなる場合もあるようです。味を感じにくくなるので、つい濃い味を求めるようになる、というわけですね。過度なストレスを受けると、体内の亜鉛が大量に消費されるともいわれているんですよ」

ちなみに、亜鉛が不足すると疲れやすくなったり、抜け毛が多くなったりすることもあるんだとか。いずれにしても、普段より濃い味を欲する傾向が強くなったら要注意。別の手段でストレス解消をはかる、牡蠣のように亜鉛が豊富に含まれている食べ物を選ぶといった対策をとるか、病院で相談した方がよさそうだ。
(石井敏郎)

※この記事は2011年06月に取材・掲載した記事です

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