初詣のまえに解消しておきたい!

神社本庁に聞く「初詣」7つの疑問

2014.12.29 MON


毎年なんとなくお参りしているけれど、あらためて初詣の作法を聞かれると、わかっていないことも多いのでは? (写真提供/PIXTA)
お正月といえば初詣。毎年明治神宮など人気の神社には大勢の人が詰め掛けます。が、この初詣、なかばイベント化している感もあり、じつは私たちは本来の作法を守れていないのかも? そこで、神社本庁広報センターの三井紳作さんに、「ひょっとしたら、これマズいのかな?」という疑問についてお聞きしました。

Q1. 近所の氏社じゃなく、メジャーな神社だけにお参りするのはアリ?
A1. アリかナシかと言えばアリになります。ただし、初詣は地元の氏神様からお参りしていただくとよいでしょう。というのは、常日頃から私たちを最も身近に守ってくださっているのが氏神様と考えられているからです。ただ、これは気持ちの問題なので、たとえば有名な寺社に参拝されたあとに地元の氏神様を参られても構いませんし、もちろんその逆もOKです。初詣をハシゴしてはいけない、というようなことも神道にはありません。

Q2. 三が日を過ぎてお参りしても「初詣」になる?
A2. いつまでが初詣の期間になるかという厳格な決まりはないようです。「元日のみ」という考え方から「1年の最初の参拝であれば何月であろうと初詣になる」という考え方まで諸説ありますが、やはりお正月のムードというものもありますから、小正月(1月15日頃)あたりまでと考えている方が多いようですね。

Q3. 普段着で参拝するのはNG?
A3. 神様というのは尊いものですから、一般的には普段の参拝でも正装が望ましいとされています。また、お正月は1年で最初のめでたいハレの日ですから、晴れ着や羽織袴を着たほうが気分も晴れやかになるのではないでしょうか。とはいえ、このご時世でそこまできっちりするのはなかなか難しいでしょうし、洋服でもなるべくラフすぎない格好で、「神様に会いに行くんだ」という気持ちを忘れずにいれば問題ありません。できるならお参りする時だけでもコートやマフラーは外した方が、作法としては好ましいでしょう。

Q4. お賽銭は投げない方がいいの?
A4. 投げても構いません。最近の風潮で、お賽銭は静かに賽銭箱に落とすものだという方がいますが、一方で小銭の音がカラカラと鳴るなかに音霊が発生して、それもまた縁起につながるんだという方もいます。ただ、いずれも民間信仰的な話ですから、基本的にはこうしなさいということはありません(もちろん、投げることで社殿をいためたり、人に当たる危険性がある場合など、投げてはいけないこともあります)。お賽銭の額は、自分の払える範囲でOK。お賽銭というのは神様への捧げものあって、いくらでご利益を買うというものではありませんから。

Q5. 「自分の願いを神頼み」をしてはいけない?
A5.そんなことはありません。自分のことをお願いして構いませんよ。おそらく、「世のため人のためになる行いこそが美徳」とされる日本の麗しい価値観から、そうした考え方が生まれたのでしょう。私利私欲にまみれた願い事だけをするのは恥ずべきこと…という感覚ですね。たしかに、神社は神聖な場所ですから、ガツガツしすぎることに違和感を覚える人もいるかもしれませんが、だからといって願い事が制限されるということはありません。

Q6. 喪中の初詣は控えるべき?
A6. 基本的には、忌明けすれば参拝してもよいことになっています。一般的に神道では近親者に死者が出てから50日間を忌中としている地域が多く(仏教でいうところの四十九日に相当)、この期間を過ぎれば忌明けとなります。もっとも、服喪に関してはその人の気持ち次第ですから、派手なことを控え、参拝もお正月を過ぎてからにするという選択もあるでしょう。

Q7. 初詣の帰りに寄り道してはダメ?
A7. よく「寄り道するとご利益をどこかに落としてきてしまう」といわれますが、これは一種の戒めでしょうね。ハレの日だからと楽しくなって羽目を外しすぎると、往々にしてよからぬことがあるという。なるべく節度を持って行動しましょう。

全体として、こうしなきゃダメ!という厳格なルールはなく、結局は心の持ちようということ。さすがは神道、おおらかです。でも、たしかに正装した方が非日常感も出るし、神様に会いに行くのだと思えば気も引き締まります。そのあたりをちょっと意識すると、2015年の初詣は一味違うものになるかもしれませんね。

(須藤 輝)

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