ピンキリの格差社会!下は年収数十万円クラスから…

神社の「お賽銭」1年で数億円も!

2015.01.07 WED


古くから寺社にお米などをお供えする習慣はあり、現在の賽銭箱のスタイルが確立されたのは16世紀の鶴岡八幡宮といわれる。以降、全国の寺社に定着し、硬貨を投げ入れるようになった。
みなさん、お正月に初詣は済ませただろうか? 初詣といえば欠かせないのがお賽銭。もちろん初詣のみならず、寺社に参拝すればお賽銭は投げ入れるもの。寺社の“集客力”にもよるだろうが、1年トータルでいくらくらい集まるのか? バチ当たりな興味で恐縮だが、初詣参拝者ランキング上位の寺社に尋ねてみると…。

「お賽銭に関する取材は一切受け付けておりません」(明治神宮)
「金額をお答えすることはできません」(成田山新勝寺)

他の寺社も、「お賽銭は参拝者からお気持ちをいただくもの。それを金額に換算することはできない」など、具体的な回答はもらえなかった。大きな寺社は残念ながら公表してくれないようだ。

では、小さな神社ならば…と、京都のとある神社で働く神主さんに取材を申し込むと、匿名を条件に回答してくれた。

「お賽銭の額は神社の規模によってピンキリ。初詣でだけで300万人も集める神社ならば、年数億円はあるでしょう。一方で、常駐する神主もいない小さな神社では、年間数十万円程度というところも多い。ウチは古都・京都にあるおかげか、3000万円近くはいただいていると思います」

では、この集まったお賽銭は、どのように使われているのだろうか。全国の神社の元締め・神社本庁に聞いてみた。

「寄付やお札・お守りの売り上げ、祈祷料などとあわせて、建物の修繕費や布教などの宗教活動に使われています。特定の使い道を決めているのではなく、全体の中でやりくりしているところが多いようですね」

なお、これらは“特定収入”と呼ばれ、課税の対象外。ただ、それでも神社の経営は楽ではないらしい。前出の神主は言う。

「1年で一番参拝客が来る正月は稼ぎ時だと思われますが、巫女さんのバイト代もばかにならず、それほどプラスにはなりません。さらに施設の保守・修繕などにお金がかかる。ほとんどの神社がギリギリの経営だと思います。お寺のように、檀家制度やお葬式などの安定収入があるわけでもないですからね。観光都市・京都にあるウチなんて、まだいい方ですよ」

広い敷地を持つ神社は、駐車場や結婚式場を経営するなどして収益をあげているというが、小規模なところはそれも難しく、“倒産寸前”の神社も多いようだ。これから初詣に出かける人は、自分のお願いごとばかりではなく、例年よりちょっと多めのお賽銭を投げ入れてみる?

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト