なぜ酔うと脱ぎたくなってしまうのか?

「泥酔時露出癖」オトコの深層心理

2015.02.22 SUN


酒の席とはいえ、セクハラ・パワハラには厳しい今のご時世。脱ぐのは「心の鎧」だけにしておきたいものです…
先日、JR大阪駅のホームで堺市企画部総括参事役のお偉いさん(63歳)が下半身を露出、公然わいせつ容疑で逮捕された。ご本人は「酒に酔ってやった」と供述しているという。うん、酒に酔って楽しくなるのはわかる。しかし、なぜ脱ぐ?

ほかにも、やたら陽気になる、涙もろくなる、ケンカっ早くなるなど、人それぞれに酔った時の行動パターンはあるが、これはオトコの深層心理の発露なんだろうか? 精神科医で、ゆうメンタルクリニック総院長・ゆうきゆう先生に聞いてみた。

「たしかに、酔うとその人の本音や本性が表やすいのは事実ですね。要するに、『タガが外れる』ということ。脱ぐ、泣く、説教する、暴れるなど、理性で押さえ込んでいた、本来自分の望んでいる行動を実行してしまうということもあり得ます」

でも、露出したがる人のキモチが今ひとつわからないんですよ。

「故意ではなく酔ったうえでの行為なら、性的な快感を得るためというよりは、日常的に感じている窮屈な気持ちから脱したいという心理かもしれません。いずれにせよ、こうした癖は改善が難しいので、ふだんからストレスを溜めず、飲酒量も控えることが大事ですね」

ちなみに、公然わいせつ罪というのもややあいまいだが、その意味するところを数々の判例に詳しい司法ライターの長嶺超輝さんに聞いた。

「公然わいせつ罪というのは、ズバリ『屋外などでの性器の露出』です。たとえば、お尻や、女性なら乳房などは性器ではないので、露出しても公然わいせつ罪にはなりません。ただ、より軽い軽犯罪法違反に問われる危険性はありますが」

では、酔っていることによる減刑や情状酌量はあるんでしょうか?

「泥酔して判断能力が著しく低下した状態での下半身露出は、特に日本では大目に見られる傾向があります。減刑や情状酌量以前に、そもそも裁判にならず、起訴猶予や微罪処分で済むことも多いです」

うーん、とはいえリスクはあまりにも高い。花見シーズンを前に気を付けたいものです。
(石原たきび)

※この記事は2013年2月に取材・掲載した記事です

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