日本は雪玉2つがスタンダードですが…

3玉が常識?世界のご当地雪だるま

2015.02.13 FRI


ロシア出身の回答者の実家から送られてきた、雪だるまと弟さんのツーショット。好みによって顔に眉毛を付けることもあるそう。また雪うさぎも作るが、日本と違い前脚をあげて立っているスタイルを作るとか 撮影/Maria Koyusheva
「雪だるま」といえば、雪玉を2個重ねた2頭身姿を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、欧米では映画『アナと雪の女王』のオラフのように、雪玉を3個重ねた3頭身の姿が主流。日本では文字通り「だるま」がモチーフになっている一方で、海外では人間がモチーフになっているためだ。ほかにも、国によって雪だるまの形やイメージは微妙に異なる様子。現地の雪だるま事情について、各国の人に話を聞いてみた。 

【アメリカ】大中小3つの雪玉を使う
呼び方:snowman(snow=雪、man=男)
オレゴン州出身20代男性:「アメリカでは、大中小3つの雪玉を使って作ります。たまに、真ん中の雪玉の側面に枝を突っ込んで腕を作ることも。顔は、石などで目と鼻を表現します。本当は、ニンジンで鼻をつけたり、マフラーを巻いたりしたいけれど、「もったいない」と親から許可がなかなかおりなかったのであまりやったことがないです…。その代わり、想像力を活かして、身近にあるものを使います」

【ハンガリー】目やボタンはクルミの殻で
呼び方:hoember(ho=雪、ember=人間)
ブダペスト出身20代女性:「雪玉を3個使います。下のふたつは同じくらいのサイズで大きめ、頭にあたる上の1個が少し小さめです。下と真ん中の雪玉の片側にホウキをさして、ホウキを持っているようにみせるのが一般的。また、バケツで帽子を作り、目はクルミの殻で表現。クルミの殻は、ボタンの部分にも使います。鼻はニンジンで表現しますが、ハンガリーのニンジンは日本のものと違って細めで少し曲がっているから、まるで魔女の鼻みたいになります」

【中国】2玉で作り、口は手彫り
呼び方:シュエレン(直訳すると、雪人)
ハルビン出身の30代女性:「中国では、日本と同じで雪玉を2個使い、木の枝を使って両手を表現します。帽子を被せることもあります。目は黒い大きなボタン、鼻はニンジン、口は指でニコちゃんマークのような口を彫ります」

【ロシア】3つの玉で頭・体・足を表現
呼び方:スネゴヴィーク(スネーグ=雪。“雪から出来ている人間の体”という意味)
サンクトペテルブルグ出身20代女性:「頭・体・足というイメージで、雪玉を3個使います。アニメでは、バケツ・ニンジン・マフラーを付けていることが多いのですが、実際に作るときには、木の枝や葉っぱなど、その場で見つけたものを手や顔に使います。雪だるまは、雪が積もれば必ず作ります! 冬の楽しみ方でもありますし、冬の象徴です」

今回聞いたなかでは、お隣の中国だけが日本と同じ「2玉」派だった。一方、「3玉」派の国のなかでも、ハンガリーとアメリカでは大きさのバランスが違ったり、各国、雪だるまに使うアイテムに差があったりと、さまざまだった。このほか、降雪が少ないイスラエルでは、雪だるまのことを「イッシュ・シェレグ(ヘブライ語でイッシュ=人、シェレグ=雪)と呼ぶそうで、イスラエル大使館の広報担当者によると、「積雪が少ない分、エルサレムやゴラン高原などにまとまった雪が降ると、珍しさもあってここぞとばかりに雪だるま作りにいそしむ人が多い」とか。反対に、年中積雪しているようなフィンランドやノルウェーでは、「寒すぎて雪だるまを作る習慣がない」という回答も。

ちなみに、今年1月にはサウジアラビアのイスラム法学者が「雪だるまを作ること=人間の像を作ることであり、反イスラム」との宗教見解を示し、物議を醸したとか…。世界には、日本のように雪だるま作りを楽しむことができない国もあるようだ。冬も残すところあとわずか。積雪など、機会があれば、他国風の雪だるまも作ってみては?

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