名前について調べてみたら…/第4回

珍名も多い競走馬の「厳格ルール」

2015.03.21 SAT


レース観戦に集中してしまうと馬名なんてどうでもよくなる人も多い様子。「興奮しているファンは、ジョッキーの名前か、先行する馬に対して『お前じゃない!!』って叫ぶかのどっちかであることがほとんど」とのこと 写真提供:北川宗和
タマゴカケゴハンにマケズギライ、ムテッポウ、バクハツダ。実はこれ、全部、競走馬の名前なんです。馬に料理名…、いやこのような名詞ならまだしも、口語表現まで許されるなんて、競走馬のネーミングは、「何でもアリ!?」と思っちゃいますよね。

「いえ、ちゃんとルールはありますよ。馬名登録実施基準があり、例えば、アルファベットなら18字以内、カタカナなら9字以内、かつ最低2文字以上というルールです。ほかには、国内ですでに登録中の馬名はもちろん、海外の優秀な成績をおさめた馬の名前も使えないといったルールもあります」そう語ってくれたのは、馬名の登録審査や管理などを行う、公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの広報担当者。

「公序良俗に反する名前も使用できません。また商品名やブランド名なども禁止です。勝っても負けても、名前が連呼されると、宣伝になっちゃいますからね。これは純粋に競馬を楽しんでいただくためのルールです。あとはすでに登録されている馬名と似た紛らわしい名前も禁止です。一緒に走ったら混乱しますからね」

おぉ、そうなんですか。馬名って門外漢には変な名前ばかりに思えたので、ルールがないのかと思っていました。どの程度の“紛らわしさ”でNGになるのかと聞けば、なんでも、競馬界では珍名で有名な「シゲルシャチョウ」という馬も、もし「シゲルショチョウ」という名前が先に登録されていたら、パスできなかった可能性もあったとか。それぐらい馬名ルールは厳格なようです。

「ちょっと変わったルールとしてほかに紹介するなら、キングやタロウなど男性を連想する単語を牝馬(メス)につけたり、ヒメやレディーなど女性を連想する単語を牡馬(オス)につけたりするのも禁止されています。しかしヒロミという単語は、男性にも女性にもいる名前のため、オス・メスどちらにつけてもOKです。ほかにもまだまだ、たくさんのルールがありますよ」

それでも、この厳しい命名ルールをパスする面白ネームがあるんですね。馬主クラブによっては、馬名の一般公募も受けつけているそうなので、読者の皆さんも、応募してみたらいかがでしょうか。

(川上光寿)

※この記事は2012年3月に取材・掲載した記事です

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