男女とも、男性ホルモンが性欲のカギ

セックスレスにはスポーツが効果的

2015.04.17 FRI


具体的な調査結果は出ていないようだが、近年よくいわれる「草食男子の増加」も、やはり男性ホルモンの量がかかわっているのだろうか
男性は30代になると、若い頃にくらべて「性欲が落ちたな」と思う人もいるのではないだろうか。では一体、このような性欲の減退はどこに原因があるのだろう?

「様々な理由が考えられますが、性欲と密接にかかわっているものとして挙げられるのは、やはり男性ホルモンです」

と語るのは、帝京大学医学部付属病院の井手久満先生。

「男性ホルモンは、20代をピークに減少。同時に性欲も下がると考えられます。しかも男性ホルモンは、男性だけでなく女性の性欲にも関係があるんです。セックスレスが離婚理由にもなりがちな欧米では、女性がセックスレス対策としてテストステロン(※男性ホルモンの一種)を注射することもありますよ」

加齢にともなう男性ホルモンの減少には個人差があるものの、たとえば男性の場合、結婚や子どもができることで、男性ホルモンの分泌量が10%近く減るという論文もあるそう。これは「攻撃性を発揮する機会が減り、リスクを取りにくい環境に身を置くためと考えられます」(井手先生)とのこと。

となると、妻子持ちになった場合、男性ホルモンの減少は“甘受すべき変化”という気もするが、「あきらめちゃダメですよ(笑)」と井手先生。なぜなら、男性ホルモンの減少を抑えることは、健康維持にも影響してくるからだ。

「アメリカで約1000人の男性を20年間、追跡調査したところ、男性ホルモンの分泌量が多い男性の方が心疾患やガンになるケースが少なく、長生きするという結果が出たんです。日本でも、男性ホルモンの多い人の方が狭心症などになりにくく、長寿というデータがあります」(井手先生)

ただし「注射で男性ホルモンを打ち過ぎると、逆に心臓の病気が増えるというデータもある」(同)とのことで、あくまで“自然”に維持するのが重要だという。ではどうすればよいのだろうか?

「男性ホルモンは、ワクワクしたりドキドキしたりすると増えるとされています。サッカー観戦をした男女の男性ホルモンを測定したところ、試合後に上がっていたという調査もあるんです。一方、メタボや運動不足は男性ホルモンの維持に悪影響といわれます。ワクワクできてメタボや運動不足の解消にもつながるという意味では、定期的に仲間とスポーツをするのがいいでしょう」(同)

スポーツに限らずとも、ワクワクする機会を作るのは男性ホルモンの維持に効果的なよう。心躍る瞬間を増やすことは、男性ホルモンや健康の面でも、実りある人生につながるのかもしれない。
(有井太郎)

※この記事は2014年4月に取材・掲載した記事です

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