課題は先送り、後出しでイイトコ取りが吉!

野生の掟に学ぶ! ダメ社員の処世術

2015.04.22 WED


生物界では、状況に応じて柔軟に対応する、融通の利く個体の方が生き残れる率が高いそう。かたくなにポリシーを貫くより、場に応じた言動やふるまいを検討するのが生物学的には◎なのだ
熾烈な競争にさらされて、お疲れ気味の会社員は少なくないはず。しかし哀しいかな、頂点に君臨する一握りの「強者」に対し、大多数のサラリーマンは「弱者」側に属するもの。とはいえ、弱者は弱者なりに賢く生き抜いていかねばならない。

そこで参考になるのが、過酷な環境に生きる野生生物の生き様だ。彼らの生存戦略を学べる書籍『「先送り」は生物学的に正しい』(講談社)を参考に、私たちも使えそうな生き残りテクを学んでみよう! でも、「先送り」って、ダメなサラリーマンの典型ですよね?

「確かに、デキる人は決断が早く、すぐ仕事にとりかかる。一方、ズルズル先送りにするのはデキない人…というのが、現代社会では常識ですよね。でも、目の前に突き付けられた問題を『先送り』するのは、生物学的にはとてもポピュラーな戦略なんですよ」

そう教えてくれたのは、同書の著者にして進化生物学者・宮竹貴久先生。オポッサムという動物やニワトリ、コクヌストモドキという虫などは、敵に襲われたときに逃げるのではなく「何もしない」という選択をして急場をしのぐ。つまり“死んだフリ”をするのだ。

「一見リスキーに思えますが、他に動くものがあれば敵の注意はそちらに向きます。だから、“今は決めない”という『先送り』の行動に出た方が助かる可能性が高いのです」(宮竹先生)

ほかにも、弱者が生存競争を生き抜く処世術としては、ダメ社員がとりがちな下記のNG行動も、あながち間違いじゃないらしい!

●後だしジャンケンをする
「これも生物の世界では常識。ウシは川を渡る時、天敵のワニがいる可能性があるので、一番乗りを嫌います。なんなら先に行けと他のウシを川に突き落とすことも…。後に続くことで生き残る“お先にどうぞ”戦略ともいえます」(同)

サラリーマン的にいえば、先輩が失敗したことを避けて通り、まんまとプロジェクトを成功させて自分の手柄にするイメージだろうか。イヤなヤツだが、生物学的にはこれが常道なのだ。

●相手によって態度を変える
「エゾアカガエルの子であるオタマジャクシは、敵に飲まれたくない一心で、敵にあわせて頭を大きくしたり、皮膚を固くしたりする変身をやってのけます。私たち人間を含め、生物のDNAには、置かれた環境によって変われる遺伝子があるんですよ」(同)

●何かあるとすぐ休む
「アフリカの砂漠にいるユスリカ(ハエの仲間)は、雨が降るまで休眠します。自分にとって風向きが悪いと思ったら、積極的に休みをとって体力を温存するのが生物の知恵。私たちも、働きすぎて体を壊しそうだと思ったら、きちんと休むことが大切ですよね」(同)

●仕事をせずに女子社員をナンパする
「オオツノコクヌストモドキ(カブトムシの仲間)のオスは、一度でもオスとの戦いに負けると、負けた記憶をひきずって戦いから逃げ続けます。負けグセがつくんですね。でも、そうやって逃げているオスほど、メスに会った時のナンパが速い! ゲンキンな変わり身を見せます」(同)

さすが野生、モラルなき行動が多いけど、これでキビシイ競争を生き抜いてきたかと思うと侮れません。“頑張りすぎ”を防ぐ特効薬として、ライトな範囲で活用してみては? (矢口あやは+ノオト)

※この記事は2014年4月に取材・掲載した記事です

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