子供ができると人が変わる!? 戸惑うパパが続出

「妻が出産したら」夫の心得3カ条

2015.05.28 THU


「子供のオムツ替えが『大』とわかると逃げる」、「休みの日ぐらい、子供の相手をしてほしいのに出かけてしまう」。子供ができても成長しようとしないパパに、こんな愚痴を漏らすママもいるようだ イラスト:タテノカズヒロ
当然のことながら、子供が出来ると、妻は急に“ママ”になる。その変化についていけず、戸惑う夫は少なくない。言葉尻を捉えて怒られることが増えた、良かれと思ってやったことにキレられた…なんて経験は、パパになりたての男性なら身に覚えがあるだろう。

出産・育児が夫婦関係に与える影響について研究しているお茶の水女子大学の菅原ますみ教授によれば、そういたトラブルの原因は、妻の変化もさることながら、夫の無理解にあるという。そこで、知っておくべきポイントを教えていただいた。

●生理的にも心理的にも出産後はとても不安定に
「約10ヶ月の間、異なる命を体内に宿し、出産後は3時間おきの授乳が始まる…。妊娠・出産では体の構造やホルモンバランスが大きく変わり、ママの感情の起伏も非常に大きくなります。加えて育児は不安と喜びが入れ替わりやってくるので、自分でもどうしたらいいかわからなくなってしまうんです。一方で男性には体の変化が起きませんから、ママの体や気持ちの揺れについていけない。このギャップがトラブルの元。気持ちに寄り添う努力を忘れずに」

●無意識でも自分の母親と比べてはいけない!
「『俺の母親は、もっと頑張っていた…』と、自分の母親などと比べていませんか? 実は、少子化は読者の親世代から始まっています。それでも以前は家族が多く、兄や姉が幼い子の面倒を見たり、そうした友達の様子を見るなど、子育ての“予習”をする場面がありました。今はそうした経験を持つ人が少なくなり、さらに核家族化が進んだ結果、アドバイスをしてくれる身内が側にいないことも多くなったんです。子育てをめぐる環境は常に変化しています。『昔の父親はもっとがむしゃらに働いていて…』と比べられても、時代が違うと言いたくなりますよね。それと同じことなんです」

●「子供と一緒にいられて羨ましい」は禁句
「『寝顔を見れば一日の疲れもふっとぶ。こんなに可愛い子どもと一日一緒にいるママがうらやましい…』と語るパパたち。でも、ママのように長くすごせば、子どもは親の時間、体力(あとお金)などの資源を奪いとる“モンスター”でもあることを実感するでしょう。彼らは賢く、『こいつは頼れる』と思った存在を重点ターゲットにします。ママだけがターゲットになると、どんどんママが疲弊します。新米パパは『どうせ俺が抱っこしてもムダ』と諦めがちですが、それは赤ちゃんの眼中にないから。生後早いうちから育児に関わって、ママからも赤ちゃんからも頼られる存在になりましょう」

さらに、菅原教授によると、ビジネスと子育てには共通点があるという。

「パパとママは『子育て』というプロジェクトを担当する同期の関係。お互い励まし合いながらやるべきなのに一方が無関心、上から目線の態度でいれば、片方のやる気が下がってしまいます」

文句だけ言う、他と比べる、感謝の言葉を言わない…。ムカつく上司のように振る舞うことがいかにモチベーションを下げるかは、ビジネスマンならよくわかっているはず。

「プロジェクトをうまく進めるため、仕事と同様にママとミーティングの時間を設けて意見交換をするのもよいですね。また、事前にスキルを磨いておくのが大事なのは育児でも同じ。1つでも得意な家事があれば、分担が楽になるはずです」

チームで大きな目標を達成するのは、仕事も家庭も同じ。育児は子供が成長するまでの「長期プロジェクト」なのだ。
(取材・文/井上マサキ)

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